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第63話

「これだけでも気持ち良いって感じるの、初めてかもしれない。」 「へー。散々遊んでたのに?」 「ーーー・・・・・・嫌味?」 「別に。ただーーー・・・・・・いつから俺のこと好きだったの?」 「それ、今言わなきゃ駄目?」 兄貴が俺の上でくっついてるから、わかっちゃいるけれど、グッとさらに身体を押し付けられると腹の辺りに硬いものが当たるわけで・・・・・・。 それに反応してしまう。 「今、じゃなくて、いいーーー・・・・・・。」 そう返すと、身体を起こし、上から見下される。 ふと見せる狙ったものを逃さないとでも言われてるかのような視線だけでこれからの快楽を期待してしまう。 「お前マジで何でそんなエロい顔してんの?」 「し、してねぇよ。」 「してる。」 そう言うと指で目元をなぞり、目尻あたりにキスされる。 「頬も赤くて、」 そのまま頬を舌が這う。 「耳まで真っ赤だしなぁ?」 耳の中を舌で舐め上げられるから、水音が耳から脳内に伝わる。 吐息混じりな声と熱い舌で背筋がゾクゾクするーーー・・・・・・。 「首も弱いよね。」 耳から顎の骨、首筋を柔らかな舌がつぅーっと這っていく。 「ここもこうされるの好きだよね。」 鎖骨をペロっと舐められーーー・・・・・・。 「・・・・・・っ、ふぅっ、あっー、ッ」 一々説明されながら触れられると、声でも犯されてる感覚に陥る。 「キスも好きだよな。」 口を塞がれ、舌を絡めていく。 吐息ごと塞がれていくから、んーんーとくぐもった声にならない声が出る。 何度も何度も離れては求め合う。 「ここ、男のくせにこんなに勃てちゃって、エロいねー。」 意地悪そうで愉しそうな声が耳元で囁き、乳首を指で弄る。

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