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第64話
「身体、あっつ。心臓の音もやべえよ、お前。」
俺に覆いかぶさり、熱い手の平が肌を撫でる。
心臓のあたりから腰までをソフトタッチで触れていく。
「・・・・・・あッ、んぅッ、あ、あに、き、」
服の上から内腿を撫でられ、布越しにもゾクっとする。
「涙目、マジでエロいしもっと泣かせたくなるな。」
「んなこと、いいか、ら・・・・・・は、やくッ、」
「晃。ちゃんと言えよ、俺にどうされたいか。言わねえと何もしねえよ。」
低くて甘いわずかに興奮気味な声が耳元で聴こえる。
そのまま耳の裏側を舐められる。
「・・・・・・さ、触って。俺のに、直で、」
恥ずかしすぎて死にそうになる。
俺は兄貴の顔なんて見る余裕なくて、腕で顔を隠しながら何とか伝える。
「隠すなよ。顔見せて。」
兄貴が腕を掴み、ベッドへ押さえつける。
「い、やだッ・・・・・・見んな、よ・・・・・・。」
「・・・・・・は、ヤベえ。その顔、すげえ唆る。」
そう言う兄貴のがエロい顔してるくせに・・・・・・。
ベルトを外され、下を脱がされる。
兄貴の手に、声に反応したソレは触れられたくて待っている。
先端を指先で優しく撫でられ、兄貴の大きな手の平が全体を包み込む。
それだけで身体が快楽へと堕ちていく。
「・・・・・・もっと、気持ちよくしてやるよ。」
兄貴が俺の足の間で顔を埋めるようにしながら、呟くように言うとーーー・・・・・・。
「・・・・・・あッん、ちょ、あ、あァッ、なな、なに・・・・・・ンッあ、」
いきなりソレを咥えた兄貴が舌でなぞったり、柔らかい唇を這わせたり、口の中で上下動かしたり、いわゆるフェラをされている。
男相手が初めてな俺に対して男のことを知り尽くしてる兄貴はどこをどうすれば気持ち良いかを知っていて、快楽でしかない。
「アッ、ンんっ・・・・・・イ、イクっ、いっちゃッ・・・・・・あ、ハッ、んッ、」
「駄目。まだイカせねえよ。」
もう少しでイキそうってところで止められてキスされて、身体を反転させられる。
兄貴に支えられるようにして俺が兄貴を見下ろしてる。
「ちゃんと俺につかまってろよ。」
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