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第65話 俺の恋人になって

そう言われると同時に後側に指ツッコまれ解していく。 兄貴にしがみつくように抱きついてるけど兄貴の指が前立腺に触れると身体がビクっとして快感に襲われる。 「あ、にき・・・・・・それ・・・・・・いやだ、へん・・・・・・に、な・・・る・・・・・・。」 「どうしてほしいか言えよ。」 「・・・・・・んなの、」 「ほら早く言え。じゃないとイカせねえよ?」 「い、じ・・・・・・わ、る」 「お前のココ、指だけで足りんの?」 「・・・・・・たり、ねえ。」 「じゃあ、ちゃんとお強請りしろよ。」 クソ・・・・・・何で俺ばっか・・・・・・。 「・・・・・・兄貴がほしい、挿れて。」 「上出来。」 指を引抜き、俺の腰を支えながらそのまま兄貴のモノが突っ込まれる。 下から突き上げられるように何度も何度も奥を突かれる。 途中バランス崩して前に倒れ込むと、兄貴の上擦った息と感じてる声が脳を貫く気がした。 俺がイクのと兄貴がイクのは同時だった。 二人で風呂に入り、シャワー浴びながら後処理をされる。 湯船に後ろから抱きしめられる体勢で二人で浸かる。 「なあ、晃さあ、今日泊まって行けば?」 「・・・・・・いや、明日のスーツねえし。」 「明日の朝帰れよ。」 「・・・・・・家のこともやりたいし帰る。」 「お前、ホントわかってないね。」 そう言うと兄貴がわざとらしいため息をつく。 ・・・・・・んなこと、わかってるよ。俺だって兄貴とこのままいたいって思ってるし。 でも明日から仕事あるのにそれじゃ駄目なんだよ。 俺たちは兄弟で社長と秘書で男同士なんだからーーー・・・・・・。 「兄貴。」 俺は湯船の中でクルッと身体を反転させ兄貴と向き合う。 自分でやっといて、アレだけど、この体勢、恥ずかしすぎる!! 「俺が兄貴のか、彼氏ってこと、でいいの?」 いざ聞こうと思ったら羞恥の方が勝って目を合わせられない。 下を向いた俺の両頬を掴み兄貴の視線と合わせられる。 「当たり前。俺の恋人になって。」 浴室の中は音が響く。 兄貴がキスを重ねてくるたびに、甘い水音が浴室に響いて、僅かな息遣いまでが反響している気がする。

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