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第17話

 2ー5 鼻血?  ルドは、あくまで優しく僕を導いた。  いつしか僕は自らルドの舌を求めるようになっていた。  僕たちは、夢中でお互いを求めあった。  どんどん、とドアを叩く、というか蹴飛ばすような音がきこえてルドが眉をひそめる。  「ルド?」  「気にするな、ルーシェ」  ルドは、再び僕の唇を封じた。  けど、ドアを蹴飛ばすような音はだんだんと大きくなってくる。  ちっとルドが舌打ちして僕から体を離した。  「何度言えばいいんだ?ランクル!ドアは蹴飛ばすな!」  ルドは、ドアに向かって怒鳴りながらベッドから降りるとその辺りに放り出されていた白いシャツと黒いズボンを拾い上げ素早く身につけた。  僕は、白い掛布を握りしめてじっとルドを見守っていた。  すると、ルドは、僕にも洋服ダンスから出した白いシャツを渡した。  「とりあえずこれを着てくれ。今日にでも新しい腹は、用意させる」  「えっ?」  僕は、あきらかにサイズの大きな男物のシャツを手にしてポカンとルドを見上げていた。  「でも、これ男の人の服」  「君は、男なんだからそれでもいいだろう?」  ルドは、生活魔法で水を出すとそれで顔を洗い近くにあったタオルで顔を拭いた。  「まあ、君が女物の服がいいというなら、私は、それでもいいんだが」  「それ、は」  僕は、頭がぐるぐると回転するのを感じていた。  確かに僕は、好きで女の子の格好をしていたわけじゃない。  ただ、それがアナハイムの家のしきたりだったからドレスを着てただけだ。  でも、異界の魔女の呪いがある。  僕がどうしたらいいのか考え込んでいるのを見てルドが訊ねた。  「もしかしてアナハイム家の魔女の呪いとかいうやつか?」  僕は、ルドに言われて黙って頷いた。  「女装したからといって呪いは消えないんだろう?」  ルドは、身なりを整えながら僕の方を見つめる。  「それともやっぱり女物の服がいいのか?」  「いや」  僕は、頭を振るとルドのシャツを羽織った。  ふわっと男っぽいだけど爽やかな匂いがした。  これ、ルドの匂いだ。  僕は、胸がどきどきするのを止められなかった。  まるで、ルドに抱き締められているようで。  でも、やっぱりルドのシャツは僕には大きくて。  僕は、シャツの袖をまくりあげると前のボタンをとめて、ベッドから出た。  うん。  まるで、子供が大人物の服を着ているみたいだ。  シャツの裾で僕下半身はすっかり覆い隠されていた。  気がつくとルドが何か、顔を押さえて肩を震わせていた。  「どうしたの?ルド」  「いや、なんでもない」  ええっ?  僕の方を振り返ったルドの鼻からたらりと血が?  「鼻血が出てる?」  「大丈夫だ」  ルドは、タオルで顔を拭いながら答えると僕に黒色のズボンを放った。  「これをはいててくれ」  

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