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第31話

 3ー7 楽にしてやる  こんなところで急にきざしてしまって僕は、恥ずかしくってどうしたらいいかわからなかった。  だけど体は、快楽を欲している。  僕は、おずおずと自分のものへと手を伸ばすとそこに指を絡めて擦り始めた。  最初は、ゆっくりと戸惑いながら。  次第にはやく、強く擦り揚げていく。  木の洞の中に僕の追い詰められたような呼吸音がこもってすごく淫らな気分がする。  「ふっ・・あぁっ!」  僕は、自分の手の中に白濁を放った。  けども僕のそこは、すぐにまた芯を持ってしまう。  「んっ・・なんで?」  僕は、涙目になりながらひたすら前を擦り続けた。  何度か精を吐いたけど、まだ僕の体は、快楽を求め続けている。  もう何も出なくなったにもかかわらず、僕は、そこを擦り続けた。  快楽の中に痛みが混じってくる。  僕のそこは、擦りすぎて赤く腫れていた。  だけど、僕の手は止まらなくって。  いきたくても、いけない。  僕は、もどかしくって目に涙を浮かべていた。  ふと、僕は、人の気配がすることに気づいて手を止めた。  どこかから僕の名を呼ぶ声がきこえたような気がした。  「・・ル、ド?」  僕は、熱い吐息を漏らした。  「ルド・・」  そして、はっと気づいた。  今の僕の姿を見られたら、きっとルドに軽蔑されてしまう。  僕は、慌てて下履きをなおすと服で体を隠した。  「ルーシェ?」  がざっと音がして茂みからルドが現れる。  僕は、急いで服を身につけると木の洞から顔を出した。  「ルド・・」  「ルーシェ、どうしたんだ?そんなところで」  ルドが近づいてくる。  僕は、ルドを制止しようとした。  「こ、こないで!」  「ルーシェ?」  ルドが眉をひそめる。  「どうしたんだ?」  「だ、大丈夫、だから、きちゃダメ!」  だけど、ルドは、どんどん近づいてくると洞の中を覗き込んだ。  「これ、は・・」  ルドが吐息を飲んだ。  洞の中には服を乱した僕がいて、しかも辺りには僕の放ったものが溢れていて。  ルドは、くんくんと匂いを嗅いだ。  僕は、顔が熱くなるの堪えていた。  「ルーシェ、1人でしていたのか?」  うぅっ。  僕は、羞恥に体が熱くなった。  「み、見ないで、ルド」  ルドから視線をそらした僕の顎に手を伸ばすとルドは、自分の方をむかせた。  「大丈夫か?ルーシェ、苦しかったろう?」  ルドは、洞の中に入ってくると僕を押し倒した。  「すぐに楽にしてやる」

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