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第45話

 4ー9 目覚めのキスですか?  僕は、涙を流しながら与えられる快感に身を捩り堪えていた。  「んぐっ・・はっ・・んぁっ!」  僕は、我慢できずにルドの手の中に精を吐いた。  ルドは、僕の下履きから手を抜くと僕の目の前に手のひらを広げそれを僕に見せつける。  「手が汚れてしまった。ルーシェ、きれいにしてくれるか?」  ルドは、僕の口から指を抜くと僕の口に汚れた手のひらを近づける。  つぅっと指先と僕の舌が糸で繋がるのを見て、僕は、濡れた口許を拭った。  「ル・・ド・・」  僕は、ルドにきいた。  「きれいに、って?」  「舌で舐めとってくれ」  僕は、ルドの汚れた手を見ていたけど、おずおずと舌を伸ばした。  ルドの手のひらを汚している自分の精を舐めとっていく。  苦い味が口の中に拡がっていく。  「ふ、うぅっ」  僕は、舐めながら泣いてしまっていた。  「うっ・・」  でも、ルドは、黙ったままで。  僕は、ぴちゃぴちゃと音をたててルドの手のひらを舐めてきれいにしていく。  最後の1滴まで舐めとるとルドが僕を横座りにして上を向かせると口づけしてきた。  「んっ・・」  ルドの舌が僕の口の中を舐めあげ、僕の舌をなぶる。  「ふっ」  ルドは、しばらく僕を貪ると離れた。  僕は、ルドに抱かれたままルドの胸元を掴んで泣き出してしまう。  「泣かないで、ルーシェ」  ルドが僕を慰めるように抱き締めると囁く。  「ごめんね。ルーシェがあんまりかわいいからついつい意地悪をしてしまった」  「ル、ド」  僕は、ルドに抱かれて泣きじゃくった。  そのまま、僕は、ルドに抱かれて眠りに落ちていった。  翌朝、僕は、ルドの腕の中で目覚めた。  「目が覚めた?」  「んっ・・」  僕がまだ眠そうに目を擦っているとルドが僕の瞼にキスを落とした。  「おはよう、ルーシェ」  「お、おはよ、ルド」  僕は、昨夜のことを思い出して頬が熱くなる。  まだ、他のみんなは起きてはいないようだった。  ルドは、昨夜とは違って優しいキスを僕の唇にしてくれる。  僕は、ついばむようなキスに答えて、ルドにキスを返した。  「愛している、ルーシェ」  ルドが囁いたから、僕も頷く。  「僕も、愛してる」  僕らは、お互いに口づけを交わした。

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