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第61話

 6ー1 多幸感  僕とルドは、3日間小屋にこもっていた。  それは、濃厚な3日間だった。  僕は、いっぱいいっぱいルドに愛された。  だけど。  その間のことは、よく覚えてはいない。  ただ、ルドが優しかったこと。  それと、僕がすごく感じてしまっていたってことだけは、覚えていた。  ほんとうに、夢のような時を過ごしたんだ。  細かな記憶が失われてしまっても、多幸感だけは心に残っていた。  僕がそう言うとルドは、からかうように僕の耳元でささやく。  「じゃあ、かわいらしく私がほしいとねだったことも忘れてしまったのか?ルーシェ」  はい?  僕は、かぁっと頬がほてるのを感じた。  「そ、それはっ!」  「それに、何度も何度もきわめては私の背に爪をたてたことも?」  マジですか?  僕は、アワアワとなってしまって。  頭が沸騰しそうだった。  ルドは、にやっと笑った。  「それに、いきすぎて最後には」  「や、やめっ!もう、言わないでっ!」  僕は、恥ずか死にそうだった。  もう、この場から逃げ出したい!  でも、それは、できなかった。  なんせ3日間全力のルドに抱かれ続けたんだからね。  もう、ベッドから起き上がるのも辛かった。  ルドは、僕を寝室に運んでくれるとお風呂に入れてくれた。  華やかな香りのするオイルをたらしたお湯を用意してくれるとルドは僕の羽織っていたローブを脱がせてそっと湯船へと浸からせた。  そして、僕の髪を洗ってオイルを塗り込めると、今度は、全身をくまなく洗い始める。  ルドの手がそっと僕の胸の辺りに触れると僕は、思わず声が出てしまう。  「あんっ!」  僕の胸の頂きは、真っ赤に熟れてすごく敏感になっていて。  ルドは、体を洗いながらそこをきゅっと摘まんで顔をよせてそっと舌で舐めた。  「あぁっ、だめぇっ!」  僕は、びくんっと水の中で体を震わせた。  「も、これ以上したら、僕、僕・・」  「でも、大切な伴侶の体だからな」  ルドがいたって真剣な顔をして囁く。  「すみずみまで磨き上げておかないと」  言いながらルドの手は、僕の下半身へと降りていき僕自身へと触れてくる。  そこを柔やわと触れられると僕は、背を反らした。  「あっ、ルドっ!そこはっ!」  「ここも、きれいにしておかないとな」  ルドは、僕のそこを手のひらで包み込むと先端を指先で擦った。  「そんなにしちゃ、いやぁっ!」  

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