６ー２　夢うつつで 　「でも、しっかり洗っておかないと」 　ルドは、湯船に僕を立たせると僕のお尻を両手で押し開いた。 　僕は、湯船の縁を手で握りしめて耐えていた。 　ルドは、僕のすぼまりへと指先で触れた。 　「ああ、かわいそうにここ、真っ赤になってる」 　ルドは、そこを指でそっと洗っていく。 　「んぅっ！」 　「じっとしてて、ルーシェ」 　ルドは、指を差し込むと中を探るように抜き差しした。 　「あぁっん！」 　僕が涙目になって座り込みそうになっているのを片手で支えながら、ルドは、中からルドの精の残りを掻き出した。 　どろりと溢れ出すそれを僕は逃すまいとするように思わず締め付けてしまう。 　ルドが、低い声で笑った。 　「そんなに締め付けたら洗えないよ、ルーシェ」 　「で、もぉっ・・」 　「ああ、もう、本当に君は、かわいいな」 　ルドは、僕のそこに口づけした。 　舌が中を舐める。 　僕は、体を捩った。 　「あっ、そんな、とこ、だめぇっ！」 　ルドは、僕の内腿へとキスを降らしていく。 　「んんっ！」 　ぞくぞくするのを堪えて立っている僕をルドは後ろから抱き締めた。 　「愛しているよ、僕のかわいいルーシェ」 　「ルド」 　僕は、甘い吐息をつく。 　「僕も、愛してる」 　ルドは、僕を湯船から抱き上げると床に立たせて全身を大きな布で拭っていく。 　そして、僕をベッドにうつ向かせると僕の全身にいい香りのするオイルを塗り込めていった。 　「これは、グリドットの木からとられた香油だ」 　ルドの囁きを僕は、夢うつつできいていた。 　「君が僕のことをいつでも受け入れられるように。そして、ここに僕の子供を宿すように」