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第83話 笑う君の可愛さに

 僕のとグリーンの、二人の、その、それをグリーンの大きな手が握って、ぎゅって、して。僕はその手に手を重ねて、なんか、指が絡まっちゃって、トロッとしたのが僕らの手を濡らして。 「あっ」  グリーンの部屋で、僕の甘ったるい声がして。  濡れた音がしてる。グリーンの手が動く度に、僕の声が甲高く響く度に、僕らの間から聞こえてくる。 「ン、ンッ……ん、ふぅ……ぁ、はっ」  キスしながら扱かれるの、すごく気持ちいい。かぷって食べられちゃいそうなくらいに僕の口を塞ぐグリーンのキスに、手の中がもっと濡れてく気がした。 「あ、ン……グリーン」  グリーンは、僕の。 「あ、あ、あ、グリーンっ、あ、待っ」 「うん」 「ン、あっ、あっ」 「うん」 「グリ、ん」 「うん」  僕のだ。 「あっ」 「うん」 「あっ!」  びゅくって弾けて、その手の中から溢れちゃうくらい。 「は、ぁっ……はぁ、あっ」 「青葉」 「ン」  同じことを思ってるのかもって気がした。グリーンも僕の事、自分のって思ってるんじゃないかって、そんな気がするくらい、頭、おでこ、鼻先、頬、瞼、全部にグリーンがキスをしてくれる。  そして、最後、またかぷって食べられちゃいそうなキスを。 「あっ……」  気持ちぃ。 「………」  続き。  この先の、続き。 「…………? グリーン?」  けど、グリーンは僕をベッドに押し倒すこともなく、何度か深く呼吸をしながら、そっとその手を拭ってる。 「あ、の……続き……」  目、丸くしないでよ。だって、する、でしょ? だって、だって、まだ、その。もっと。 「え、えっと」 「違うんだ。その」 「?」 「青葉とこうしてできるなんて思ってなくて」 「?」 「そのスキン持ってないんだ」 「……ぁ」 「いらない、から、だから持ってなくて、ここ田舎だし、売ってるところ、かなり遠くて、だから」  多分、僕らは同じくらいに真っ赤になってた。コンドーム、ないから、だから続きをするのはちょっとダメだろ? って、照れて赤くなりながらグリーンが呟いた。 「なら……このまま、しようよ」 「! 青葉っ」 「したい、よ」  手、拭いちゃって、おしまいにしたら、やだって、その手を引っ張った。 「グリーンのこと、ここでもたくさん感じたいんだ」 「……青葉」 「そしたらきっと、帰りの飛行機も寂しくないから」  あの道のりを今度は逆に帰るわけで、長時間なわけで、一人な訳で。 「ね」  屁理屈だけど、ただくっつけただけの理由だけど、ねぇ、あのね、僕はとにかく今、君とこの続きをしたくてしたくてたまらないんだって、その唇に小さくキスをして、ちゅって音を立ててみた。 「青葉」  濡れない身体を二人で愛撫で濡らして。 「あ、ン……は、ぁ」 「青葉、痛かったりしたら、言って」 「ン」  繋がるようになってない身体をゆっくり丁寧に繋がるように柔らかくほぐして。 「んっ、ぁっ……」 「っ」  そうしてやっと僕らは繋がれる。 「あ、あ、あっ……グリ、ン」 「青葉、息して、唇噛まないように」 「ン、は、っ、あぁっ」  なんかそれって、すごいよね。 「あっ、ン」  圧迫感にぎゅっとシーツを握りしめていた手に君の手が重なった。そして指が絡まるみたいに手を繋げながら、グリーンが僕の中の、もっと中の方に来てくれる。奥のところ。深くて、とにかくすごいところ。グリーンしか知らない、僕の奥に。 「あっ、はぁっ」  圧迫感がすごいんだ。グリーンでいっぱいになっちゃう感じ。けど、それがすごく嬉しくて。 「青葉……」 「……ぁ」  ドキドキしてる。心臓飛び出ちゃうかも。僕に覆い被さる君の表情にも、ほら。苦しくて仕方ない胸がきゅんってする。 「っ、青葉、急に締め付けないで」 「ン、あ、だって……無理」 「青葉」 「だって、グリーンとまたできて、嬉しいんだも、ン」 「っ」  仕方ないよ。嬉しくてたまらないんだもん。 「熱い、グリーンの、おっきい、よっ」 「っ」 「あ、あ、あ、あ、待って、僕、なんか、すぐに、イッちゃいそ……あ、ね」 「無理、青葉」 「ふぅ……ん、あ、」 「そんな可愛いこと言われたら、止まらない」 「!」  わ。って、びっくりした。 「青葉?」  だってそのセリフ、よく聞くもん。だからBL漫画の定番じゃんって思ったんだ。 「え、なんでそこで笑いながら照れてるの?」 「だって……ン、ぁ、ちょ、今、笑ってる、のに」 「セックスの、最中に笑う青葉が悪い」 「だって、ごめ、ムード、ぁ」 「じゃなくて」 「あ、あ、あっ……ン」 「笑った青葉が可愛すぎる」 「んっ」  そんなわけないけど、そう言って、たまらないっていうみたいに僕の中でたくさん暴れるグリーンが好きで、ぎゅってしがみついてた。  笑っちゃうじゃん。  本当に思ったんだ。グリーンとまたエッチできて嬉しいって本当にすごくすごく思ったんだ。そしたら、すごく気持ち良くて。  それで、グリーンが僕の中でムクムクって大きくなって、また、もっとずっと気持ち良くて。 「あっ……ン」  なんか、嬉しくて、幸せで。 「あ、あぁっ……」  奥をズンって深く突かれて背中がそり返るくらいに感じてる。  細くて、壊しちゃいそうだと心配してくれた僕の腰を君の大きな手が捕まえて、グッとそのまま奥まで突き立てて、もう逃げないようにってしてくれる。 「クぅ……ン、あ、あ、グリーンっ」 「青葉」  気持ち良くてたまらない。 「あ、あ、イク」 「っ」 「グリーン! あ、あぁっ……」 「青葉」 「あ、あ、あ、グリーンっ、グリ……ぁっ」  君とこうしていられて嬉しくてたまらない。 「あっ」 「っ」 「ぁ……ン、グリーンの、すごい」  君が好きでたまらない。 「ちょっ、青葉」 「グリーンの、熱くて、気持ちぃ」 「ちょおお、もおっ! 青葉」 「あ、ン……僕、イッたってば、ぁ」 「今のも青葉が悪いから」 「あ、あ、あ、イッたばっかり、な、のにっ……くぅ……ンっ」  君が、大好きでたまらない。

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