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夏だ!編 12 僕は君のもの、君は僕のもの

 色んな君を今日一日で見ることがかなった。  ちょっと笑っちゃうような変な顔の君も、キュンって来ちゃうかっこいい君もとても、とっても好きだよ。 「青葉」 「う、ん」  君のことが、きっと。 「ん……」  一年前よりもずっと、ずっと大好きなんだ。  きっとさ、あの頃よりもずっと好きだから、ずっと欲張りで、君のことならどんな欠片だって知りたいし。どんなところだって愛おしいって思うよ。  本当に。  本当なんだ。  君が自分のことダサいって思っちゃうようなそんなところだって、僕にとってはとても愛おしい一部分。 「声、我慢……ね」 「ぁ」  そっか。外に音とか聞こえちゃうのか。エアコンついてて涼しいし、綺麗で、冷蔵庫もあるし、照明だってばっちりで、コンセントもあるから部屋みたいに思ってたけど、これ一応、テントだもんね。さっき、シャワールーム棟に向かう途中、歩道沿いの一つのテントから会話がまるまる聞こえてきてた。明日は、アウトレットで買い物したいって話してたのが全部聞こえた。  ってことは、僕らの声も大きいと聞こえちゃう。 「ぅ…………ン」  全部欲しくなる。  だから、ね?  そうおねだりをするように首を傾げて僕からキスをした。  シャワールームで触れ合った身体はその続きを期待して、ソワソワしてる。 「頑張る……けど、声、抑える、の」  ドキドキしてる。 「けど?」 「出ちゃったら、グリーンがおさえて。今日は、ちょっと……」  いつも以上に、ワクワクしてるんだ。だって、あんな必死にさ、僕を君のものって主張してもらえたらさ。 「……了解」  ほら、クスクス笑いながらしたキス一つでも、身体がキュンキュンしてる。  そしてその笑い混じりの優しいキスが、深い口付けに変わって。そのままグリーンの重みと一緒に、大きなベッドに沈むように寝転んだ。 「ン」  舌を絡ませながら、大きな手のひらがルームウエアの中へと入り込んでくることに、きゅんってしながら。 「あっ…………ぁ、ダメ、声、やっぱ出ちゃう、ふぅ……ン」  乳首、弱いのに。 「ン」  両手で自分の口をぎゅっと抑えながら、グリーンの舌で溶けちゃいそうに可愛がられる気持ち良さにお腹のとこ、キュンキュンする。  さっき、指でたくさん、柔らかくしてもらったとこ、もう、ちょっと、たまんない……かも。 「ふっ……ふっ、っあ、っ」  ぴちゃ、ぴちゃって、胸のとこにキスしてもらってるやらしい音、外に聞こえちゃわない、かな。 「っっっ」  優しく噛まれて、身体が飛び跳ねそうになる。 「やばい……」 「?」 「声我慢してる青葉、可愛すぎ」 「っも、ぁ」 「もたなそう」 「……ぁ」  グリーンのおっきいのがお尻に触れた。そして、目が合って――。 「青葉」  グリーンの呼吸が乱れてる。肩で息をしながら、じっと僕のことを見つめて。 「青葉」  喉、ごくんって言ったの、聞こえた。興奮、してるグリーンって、さ。 「あっ……」  ホント、破壊力がヤバいんだ。 「あっ……っ、っっ、んっ」 「きつかったら、言って」  そんなことを、低く掠れ気味な声で耳元に囁かれて、ゾクゾクってしちゃう。  挿入の瞬間の圧迫感に身悶えながら、溢れて止まらない声をもっとギュッて両手でせき止めて。 「っんんんん」  熱い。 「青葉の、中が馴染むまで」 「あっ……っ」  今日、なんとなく、だけど、胸が苦しい。  おっき、ぃ。  グリーンで、いっぱいになる。  こんなの、なんだか。 「ぼ、く……」 「? 青葉?」 「グリーンの、だよ」  君のものって身体で教えられてるみたい。グリーンでいっぱい、って、君が僕のこと独り占めしたいって言われてるみたい。 「全部、グリーンのっ、あっ!」  綺麗な、宝石みたいな瞳がきらりってした。  そして、腰をいつも優しい大きな手が力強く鷲掴みにして、そのまま馴染んできた中を新たにもっと深く抉るように貫かれた。 「あぁっ」  深く、一突きされて背中が仰け反る。 「あ、あっ」  中がグリーンでいっぱい。すごい、よ。 「あっ……ン」  擦られるの気持ちいい。 「グリーンっ」  僕のこと揺さぶりながら、背中を丸めて、真っ青な瞳がすぐそこに来てくれる。 「青葉っ」  乱れて熱くて、濡れた呼吸が唇に触れる。揺らされる度に、中を擦られる度に、すごくすごく気持ち良くて、たまらなくて。 「あっ……ダメ、一緒に、したら、ダメっ」  中を何度も行き来する熱いのに身悶える身体にキスをもらって、困っちゃうくらいに気持ち良くて、中がグリーンのにしゃぶりついちゃう。きゅぅぅんって、して。 「あっ……ン」  濡れた音が大きくなる。 「あっダメっ」  このままたくさん突いて欲しい。もっと奥まで、グリーンでいっぱいに――。 「あ、あ、あぁっ……」 「あ、キャンプファイヤー始まってるよー」 「「!」」  その時だった。  声、外?  キャンプファイヤーって。 「ぁ……」  すぐ近くを人が通ってる。キャンプファイヤーが始まって、人が集まっていってるんだ。 「あっ」  けど、奥に。 「んんんっ」  すぐそこに人がいるのに。 「あっ」  声聞こえちゃう。 「ンっ」  音、聞かれちゃう。 「青葉」  なのに、グリーンは止まらなくて。 「ひゃっ……ぅ」  僕もやめて欲しくなくて。 「ぁ……グリーン、僕」  このままして欲しくて、ぎゅって抱きついた。 「お願い」 「青葉」  奥まで君でいっぱいになりたい。  君のこと。 「このまま」  独り占め、させて? 「っ、っ」  そして、手を伸ばして君を捕まえる。 「っっっっっ、!」  僕らは世界で一番近くて誰も何も入り込めないゼロ距離でキスをしながら。 「大好き、グリーン」 「青葉」  ぎゅうううって抱きしめ合って笑ってた。

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