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第3話 高校生

高校1年生の夏休み。 高校が別々になったオレたちはお互いの両親がいない日に、久しぶりに再会をした。 バイトやら部活やら何だかんだで電車通学の航平と自転車通学のオレでは家が近くてもなかなか合わなくなっていた。 そのまま話をしながら、久しぶりにオレの家に来ることになった。 「航平。お前・・・・・・背デカくなってね!?」 「んー、高校入って一気に伸びたっぽい。」 「クソ羨ましい。」 「はは、ナオは相変わらずちっこくて可愛いな。」 「はぁ!?可愛くねえし!!!」 「ナオは中学の時から女子にも可愛いって言われてたじゃん。」 「オレは男だ。可愛いって言われても嬉しくねえし!!!」 「まあ怒るなって。なあ、ナオは覚えてる?」 「何を。」 「ここで初めてキスしたこと。」 「・・・・・・覚えてる。」 だってファーストキスだし。初めてだから比べようはないからわからないけど、同じ男でも航平とのキスは気持ち悪くないし嫌じゃなかった。 何となく目を合わせづらくて俯いたオレに下から覗き込み、ちゅっと唇に軽く触れた。 「えっ?」 「あー、ごめん。もしかして今は彼女いたりした?懐かしくて思わずしちゃったけど。」 「別にいないからいい。」 「ナオ・・・・・・。」 それからはお互いに懐かしむように会えばキスをして抜き合う。 何度目かの時にいつものようにお互いに抜き合いをしていたら、突然航平がもっと気持ちいいらしいよ、とオレのと航平自身のを同時に扱く。 「はあ、んぅ、」 今までに感じたことのない気持ちよさに思わず出た声に慌てて口を塞いだ。 航平の手が緩むことはなくて必死に口を抑えた。 「こ、こーへー、イクっ、」 「ん、オレも、」 航平の手に二人分の精液がかかる。それを目の当たりにして、かぁぁと恥ずかしくなった。 いつもならお互いになのに!!

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