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第6話 大学生

渡されたコップをテーブルに置き、ベッドへ寝転がる。 隣には航平がいて、当たり前のように腕枕をされているオレ。 航平とエロいことを始めて5年。セックスするようになってから3年がたっていた。 「ナオ。」 隣で呼ばれて振り向く。 「オレたちさ、こーゆうことするようになってもう5年たつよな。」 「うん。」 オレも同じこと考えてた。 「高校も大学も違うんだけど、何となく長期休みにはこうやって過ごしてきただろ?」 「そーだな?」 航平が淡々と優しくしゃべるから、イマイチ何を言いたいのか理解できない。 いつもは、ハッキリ言う奴なのに。 「会わなかった間とかさあ、彼女とか彼氏いた?てか、そーゆうのじゃなくても抱いたり抱かれたりした?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」 びっくりして思わず航平のことをガン見してしまった。 「え?えと・・・・・・オレ、航平以外の男に抱かれるとか真っ平ごめんなんだけど。」 「・・・・・・!?そ、そーなんだ?そっか、そうなんだ・・・・・・。」 「それと、彼女なんていなかったし、今更・・・・・・女なんて抱けねえよ。」 航平がいないときでもムラムラすることはあって、たぶん性欲は強い方だし。それでも一人でするときは最初は前弄ってんだけど、一度達すると今度は後ろが疼いてそっちでもやってたりする。その方がめちゃくちゃ気持ち良くて何度もイク。 「オレがこうなったのは航平のせいだからな。」

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