7 / 8
最終話 恋人&あとがき
そう言うと航平は腕枕していた手を抜くとひょいとオレを航平と向かい合わせになるように航平の上に乗せた。
ぎゅっと抱きしめられたから、航平の息が耳にかかる。
「ちょ、こーへー、航平っ!!」
オレが慌てるのを軽く受け流し、さらにぎゅっと力強く抱きしめられた。
「ナオ。」
耳元でーーー。
いつもより少し低めのほんの少し甘い声でーーー。
「ナオ。直斗好きだ。オレとつき合ってほしい。」
そう、囁くように言われた。
直斗と呼ばれたのはいつ以来だっけ。なんてどうでもいいことが頭を過るけれど、それよりもその後の言葉に身体中に熱が回った気がした。
全身熱くて、顔がとにかく熱くて。
ついさっきのセックスする前とかは意識してなかったけれど。
突然言われた言葉に嬉しくて泣きそうにもなった。
航平と初めてしてから、航平じゃなきゃする気も起きなくてーーー。
あぁーーー・・・・・・。
そっか、オレも航平が好きなんだ。
初めて、自分の気持ちを自覚した。
「オレも航平のこと、好きだ。つき合って下さい。」
抱きしめられてる腕から少しだけ顔を上げて、見下ろすように目を見て言った。
航平がふわっと優しく笑う。
それを見て心臓がドクドクと速くなる。
「ナオ、可愛い。これからは恋人としてよろしくな。」
そう言って航平はすごく優しくて愛おしさを感じるキスをした。
◇◇◇◇◇◇あとがき◇◇◇◇◇◇
最後まで読んで頂きありがとうございました♡♡
ここで終わりなんですが、中学生の航平が言ってたキス一回だけしたことあるっていうのは、もちろんナオにです!
小学6年生の夏休み、二人で遊んでいたけれどナオが眠ってしまった。
そんなナオにキスをした航平です。
ナオは大学生になるまで航平をセフレのような相手としか思ってなかったけれど、航平は初めてキスをした日からナオ大好きなんです♡
まぁナオも鈍いだけで、航平とえっちぃことするのに抵抗ない時点で好きなんですけどね笑
ちょこっと裏話でした!
ともだちにシェアしよう!