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特別なメール

店に一緒に入った筈の夏木の存在を思い出したのは、翌朝携帯の着信履歴とメール着信を見た時だった。 『会社から呼び出された。なるべく早く帰るから待ってて(。-人-。) ゴメン』 『戻ったけど、今どこ?』 『マスターに聞いた。お前なー、先帰んなよー( TДT)』 それから、受信メールがもう一通。 11文字の電話番号と、 『これが俺の連絡先。起きたら登録しておいて。  香島 悠』 えへへ。 なんだか嬉しくて、笑いが溢れてくる。 香島悠さん─── 一文字一文字大切に打って、特別なグループを作って登録した。 それから俺は、夏木にごめんねメールを送ったのだった。

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