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一緒にお風呂[2]*
「なにそれ、そんな風俗みたいなこと、俺にやれって言うの?」
「ダメ?」
ねだるように覗きこんでくるな!このエロオヤジ!
ちょっと…可愛いじゃないか……
「俺、そういうとこ行った事ないし、やったことないし…」
「俺も無いよ」
「上手く…出来ないよ…?」
「上手くなくていいよ」
悠さんが、くすりと笑う。
その瞳に、ドクリと鼓動が跳ね上がった。
イスに座る悠さんの太腿を跨いで、向かい合わせに座る。
「えと……、どう…すればいいの…?」
「どうするんだろうね」
って、見切り発車かよ!!
「取り敢えず、もっとこっちにおいで」
グイ、と腰を引き寄せられて、体がピッタリと重なった。
「っ……ぁっ…」
いつの間にそんなになってたんだろう。
お尻の割れ目に、それは存在を主張するかのように食い込んできた。
腰を少し浮かすと、先っぽが窄みをじんじんと刺激する。
「んン…っ」
気持ち良くて、無意識に腰が動いてしまう。
首に腕を回して、1mmも離れないよう身体を押し当てる。
腰を上げると乳首が擦れ合って、触れる度に固く尖っていく。
「ん…、皐月…」
眉根を寄せて舌を差し出した悠さんの姿がやたらにエロくて、むしゃぶりつくみたいに唇を寄せた。
「はぁ…んっ……」
息が荒く、頭もボーッとしてくる。
だ…だめ……
俺、悠さんの体…、洗ってあげてる最中…じゃん……
首を振って意識を戻すと、悠さんの向こうのシャワーヘッドを手に取った。
「…泡、流すね」
体を離して、シャワーで悠さんの体を流す。
ついでに、いつの間にか洗ってもらえてた自分の背中と、泡だらけのお腹側も。
綺麗に流れた泡を排水口まで見送って、シャワーヘッドを戻す流れで、逃げるようにもうひとつのイスに移動した。
「あの…待っててください、俺…、自分で綺麗にするから…」
背中を向けて、泡を手に取る。脚を広げて背中を落として、入口に指を押し当てた瞬間……
「皐月、こっち向いて」
耳元で、吐息交じりの低い声が響いた。
ジン――と頭が痺れて首を竦める。
「あ……ゃっ、恥ずかしい…」
なのに悠さんは力が強くて、イスごと移動させられてしまう。
背中をバスタブに預ける形で正面から向き合い、足首を掴まれて脚を開いた。
「ほら、洗うんだろ?」
恥ずかしい。
悠さんに見られて、意識してる。
ヒクヒクと収縮を繰り返すそこに、泡を付け直した指を埋めていく。
「…ぁっ……やぁっ…」
あっ…だめ……、自分で触ってるのに、感じちゃうよぉっ…!
「あ…っ……悠さ…っ」
「…皐月」
艶の滲む声にゾクリとする。
「俺のも、洗って」
左手を取られて、悠さんの…熱く昂ぶったものに触れさせられた。
指先が当たった瞬間、ピクリと反応する。
手の上に降らされた泡を、丁寧に塗り付けていく。先っぽに、膨らんだ下の部分に、裏側に、根元のところにも。袋も手のひらで包みこむようにして、指先でクルクルと、丹念に洗う。
扱くように洗っていると、先っぽがテラテラと光を帯びてきた。
あ…悠さん、感じてる……
嬉しくなって無我夢中で扱いていると、
「皐月っ、出る出るっ」
手首を掴んで止められた。
「ダメなの?」
「俺はお前と違って若くないの。昼間もヤッてんだぞ。もう2回も3回も出せないだろ。おっさんなの!」
根元を握って、出さないように押さえてる。
おっさんって……
「そう言えば、バーに来た時もゼエゼエしてた」
「だからもうおっさんだって言ってるだろ。階段で3階まで走り上がったんだぞ。あんな走ったの、学生の時ぶりだっつーの。俺、大学卒業してから10年以上も経ってるんだぞ」
「…あはは。おじさんだあ」
笑いながらシャワーを手繰り寄せる。
「じゃあ、洗うのはもう終わり~」
悠さんに付いた泡を流してから、視線を意識しないよう自分の中も綺麗にした。
その間に悠さんが自分の足を洗ってたから、それもシャワーで流してあげる。
「じゃあ、悠さん…。次は、トリートメントね」
「ん?なにを?」
「えっ、と……、髪って、シャンプーした後コンディショナーとかトリートメント、使うでしょ。だから、ここも…」
上目遣いで、舌をチラリと覗かせる。
「唾液でトリートメントしてあげる」
悠さんの男らしく尖った喉仏が、コクリと動いた。
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