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我慢

リュートさんは、恥ずかしそうに眉根を寄せて、俺の瞳を見つめてくる。 「っ…ん、ぅ……」 なんつーエロい顔してくれるんだ、この人は。 自分で擦りつけといて、俺にされちゃってるみたいな顔して。 「リュートさんに手ェ出しちゃったら、帰りたくなくなっちゃうじゃん」 「帰らなくて…んっ、いいのに…ぁっ」 「でも、明日も会社なのに…っ、スーツ、リュートさんの涙と鼻水で…んっ、…ぐしょぐしょ」 「あっ…ダメっ…帰っちゃ…っ」 「パンツも、ヤバイことに…ふっ…なってんのに?」 ああ、もう、動かないでくれないかな…っ。 パンツの中もカウパーで湿ってきたし…、つか!リュートさんの濡れてるやつが、ズボンから染みだしてこっちの布に染みてきてんだけど…。 今日のスーツグレーだからスゲー目立つんだけど! 「じゃあっ、脱いだ方が…いいよね…?」 カチャカチャと音をさせて、震える手で俺のベルトを外す。 ボタンを外して、チャックを下ろして…。 「ふわぁ…」 堪え切れないように下着から弾け出した俺のモノに、リュートさんがビックリして声を上げて、そして嬉しそうにふふっと笑った。 「帰らないで。僕のスーツと、…パンツも貸すから」 椅子の下に膝をついて、そそり立つ先をカプリと咥え込む。 この人、ビッチじゃなくても、……物凄く淫乱だ───!! 「リュートさんのパンツじゃ、小さくてはみ出しちゃうかも」 頬を撫でると視線を上げて、目の周りを赤く染める。 「どんなの穿いてるの?…俺、見たいな」 顎を擽りながら瞳を覗き込む。 浮きだした血管から唇を離さずに、リュートさんは素直にズボンを下ろした。 腰の浅いボクサーパンツの前の押し出された部分から下に、元の色より濃い色の黒が楕円に拡がってる。 「その、カウパーでぐっちょぐちょなパンツ、俺に貸してくれるの?」 「んっ…ちがっ、洗濯した新しいのっ…ひぁあん…ッ」 手を伸ばしてトロトロのソコを擦ってやると、一際大きく喘いだリュートさんが、膝から崩れ落ちた。 スゴイ、この人感度良すぎ。 布越しにちょっと扱いただけで…… 「…イッちゃった?」 肩で大きく息をしながら、コクンと頷く。 「…………よし」 決めた。もう無理だ。 スーツもパンツも、少しキツくても一日ぐらい我慢しよう。 そんなもんより、こっちの方がもう我慢効かねえ!!

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