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早く拭きなさい*
息が熱くて荒くて、こんな風になっているのが俺のせいだと思うと、愛しくてしょうがなくて…。
手で受け止めたリュートさんの吐き出した欲望ってヤツに、舌を這わせた。
「…あっ、功太…っ!」
恥ずかしいのか、耳まで赤くなってティッシュペーパーの箱を渡してくる。
だからわざと目の前で、長く突き出した舌で指に絡んだ液を舐めとってみせる。
「美味しいよ。リュートさんも舐めます?」
「舐めないよっ!早く拭きなさい!」
「はいはい」
こんなこと誰かにやられるの、初めてだったんだろうな。
赤いし、熱いし、ゼエゼエしてるし…。
これ以上はやっぱり、辛いかな。
なんだよ俺、忍耐半端なくね?
自分のパンパンのち〇こよりリュートさんの体力のが心配って、我ながら立派だよな。
之即ち愛也?
自分の中でそう結論付けて、なんだか嬉しくなって笑いが込み上げてきた。
自分の肩にあごを乗せさせて、休ませてあげる。
この匂いと熱と息遣いだけで、イケちゃいそうだ。
リュートさんの精液が付いたままの手で、自分のモノを柔く擦り上げる。
「…んっ……」
ヤバッ…1人でヤるより数倍気持ちいい…。
「……功太?」
イスの上からリュートさんが見下ろしてくる。
「はっ、い…?」
ヤバいヤバい、扱いてんの見られるとか、初めてだし。
「功太っ!」
手を掴んでくるから、逆の手で掴み返して、その細い指で無理矢理握らせる。
「んっ…きもちい…」
「あっ、やだっ、ダメダメ!功太!擦るなっ」
「俺の触るのムリ?」
「そんなわけあるか!あっ、イッちゃダメだって!」
速度を上げ出した瞬間、ぎゅむ、と強く根元を握られた。
……リュートさん?
確かに行く寸前じゃないからそんな苦しくないけどさぁ……
「フェラしてイカせてくれるんですか?」
唇にチュッと軽くキスをすると、なにを今更、顔を赤くして目を逸らす。
「…それでもいいんですけど……」
邪魔だけしたかった訳でもあるまいに。
リュートさんは手を離して、こっちに背中を向けてカウンターに手を付いた。
「ココに…挿れてもらえたら嬉しいんですけど……」
後ろ向きのまま、白いお尻を突き出す。
そしてソロリと顔だけ振り向けて、
「功太…」
俺の名前を、求めて呼んだ。
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