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惚れたら最後*

リュートさんは与えられる刺激に夢中で、もう脚もガクガクだ。 けど、こっちももう限界寸前。 指を三本に増やして、かき混ぜるように中を拡げる。 簡単に指を受け入れるのに、中に入るときゅっと吸い付いて、簡単に離そうとしない。 惚れたら最後、って? まったく……。身体まで俺を夢中にさせるつもりかよ。 「ぁっ、そんっ…こすっ…ふぁっ」 一番反応の良い部分を引っ掻くように擦りあげると、カウンターに掴まる手に力がこもった。 爪がテーブルを擦って、ギギ…と音を立てる。 「リュートさん…」 中から指を抜いて、身体を回転させる。 荒い息を吐き出すリュートさんを見ながら、シャツを脱ぎ捨てた。 ヤバイな。バーでマッパとか、俺どんだけ変態なんですかっ!て状態。 イスをひとつ移って、そこへ腰を下ろす。 「おいで」 両手を広げると、リュートさんは素直にやってきて抱きついてくる。 全部の椅子でヤッてやりてーなぁ…なんて思いながら、お尻の下に手をやって、その身体をうんしょと持ち上げた。 こういう時、オーナーなら軽々とやってのけるんだろうな。 『皐月は羽根みたいに軽いな。俺の可愛い天使』かなんか言っちゃって。 でも俺とリュートさんじゃ身長差はないし、幾ら細いって言っても10kg~20kgしか変わんないだろうし……力無くて悪かったな。 とかって、ここには居ない人をちょっと恨みに思って。 持ち上げるのを手伝って首に掴まってくれたリュートさんの入り口に、俺の過去最高に滾っているソレをあてがった。 「リュートさん、凄いヌルヌル。ローション無くても入っちゃうね」 腕の力を緩めると、然程の抵抗なくずぶずぶと埋められていく。 もっと、もっとって、中に誘い込まれるような吸い付き。 締め付けられて、熱くって、もう堪んない。 「ん…っ」 リュートさんは目を瞑って、何かに耐えてる。 「痛い?」 俺が彼に与えているのは、孔に無理矢理捩じ込む苦痛なのか、中を満たす快楽なのか…。 「んん…。きもちいぃ…」 訊けば甘い息を吐き出して、瞼を開けて俺を見つめた。 うっとり、トロンとした目と、半開きの唇が可愛い。 首に掴まる手も、プルプルと震えながら透明の液を垂らし続けるモノも、全部が可愛すぎる。 「動いていい?」 上に乗っているから俺より少しだけ高い位置にある瞳が期待に揺れて、コクンと首を頷けた。 その細腰を掴んで、下から突き上げるように腰を動かした。 「…ふあっ、なかっ…あっ、いっぱぃ…っ」 きゅっと力の篭った内壁が、快感を逃さないとばかりに吸い付いてくる。 ずっと出さずに耐えてきたから、うねりが与えてくる刺激に、挿れて早々に達しそうだ。 「リュートさん、ごめんっ、1回抜かせてっ」 「あっ、やっ…こーたっ」 腰を高く持ち上げようとすると、ギュッとしがみつかれて中に深く導かれた。 「中に出して…っ」 「ちょっ…ヤバいって」 肩に手を置いて、グラインドされる。 「ほんと…っ、出るッ…!」 「んっ……ぁあんっ」 「っ…ンは……っ」 お腹にぴゅぴゅっと温かいものが掛かった。 一際強く締め付けられた瞬間、俺はリュートさんの奥に精を吐き出してしまっていた。 「はぁ…っふー…」 息が、ヤバい…。 好きな人とのエッチって、こんな気持ちいいの…? てか、好きじゃない人どころか、この人以外とヤったことないんで比べようもないんだけど。 いや、マジで俺、サルになりそ。

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