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淫乱小悪魔*
「ごめん…。っは…、大丈夫、ですか…」
「うん…。こーたぁ、すき」
な…んでこの人、こんなに元気なんだろ……。
息切れしてる俺にキスして、舌を絡ませて、腰を揺らすから少し隙間の空いたソコから精液が漏れだしてくる。
抱き上げて抜こうとすると、
「…まだダメ」
背中に手を回して抱き締められた。
「このまま、ベッドに連れて行って」
鼻の頭にちゅっとキスしてくる。
その可愛い姿に、堪らず俺の男の部分が首をもたげる。
………この、小悪魔め。
「お姫様は、抜かずの二発目をご所望ですか?」
「対面座位も良かったけど、やっぱり正常位は外せないでしょ?」
ちゅっ、ちゅっ、と唇の端に口付けて、俺が黙りこむと舌でぺろりと唇を舐めて。
「功太…、もっとシて?」
こっ…んの、淫乱が!
勢い良く立ち上がると、一気に完勃ちしたモノが内壁を押し拡げ奥へ突き刺さった。
「あっ、あぁんっ、こーたぁっ」
「まったく…、ただの移動で勝手に感じてんじゃねーよ」
「だっ…て、…ぁんっ、こーたぁ、すきっ」
「俺も、んっ…、好き…ですよ」
抱いたままの移動とか、結構大変なんだけど。
リュートさんが頬を擦り合わせてくる。
それから、耳に舌が入り込んでくる。
「ちょっとっ、運ばせる気あんですか?」
アンタの舌が気持ち良すぎて、力が抜けてくだろーが。
だけどリュートさんはこっちの気持ちを知ってか知らずか、名残惜しそうに舌を抜いて耳朶にキスすると、すこし楽しそうな声で、
「功太、走って」
落ちないように、首に腕を巻きつけた。
「走れるかッ」
「じゃあ、ジャンプ」
「尚更できるか!腰とち〇こ痛めるわ!!」
「えー?いっぱい気持ち良くなるのに~」
「………この淫乱が!」
淫乱じゃない、と口を尖らせたリュートさんを抱いたまま、カウンターを越える。
ベッドまで持つかな…。もうここで押し倒しちゃいそうだ。
最後の理性をなんとか保ってドアを開ける俺の耳朶を、リュートさんがはむ、と咥えた。
熱い息と甘えたな声が耳穴に入り込む。
あ…ダメだ。マジ、もうムリ……
耐え切れずに足を止めた俺に、リュートさんは正面に顔を移すと、朱く潤んだ唇で俺の名前を呼んだ。
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