109 / 298

可愛い生き物[3]

【悠Side】 深く舌が絡まるキスを与えながら、腰をゆるゆると前後させる。 皐月の腰が無意識に左右に揺れるから、時々抜けそうになって、その度に亀頭が入口を引っ掻くように刺激する。 「んっ、んーっっ」 ダメ、ダメと舌を絡めたまま首を振るけれど、…皐月さん、それはお前が腰を振っているせいでそうなっている訳だし、俺にもかなりの刺激が与えられてるんだけどな。 頬を撫でて唇を解放し、足を肩へと抱え上げる。 「痛くないか?」 より深く刺さったモノが軟らかい内壁を傷付けやしないものかと心配すれば、 「あっ…おく……」 気持ちよさそうにきゅーっと目を瞑った。 ───マズい。 今、理性がプツリと切れる音が聞こえた。 パン───と強く腰を打ち付けた。 「ひゃんっ」 中がうねって、俺の熱を離さないよう締め付けてくる。 抜け出しては打ち付けるを何度も繰り返しているうち、腰が勝手に動き出して止まらなくなる。 「あっ、あアッ、んやぁっ」 気持ちいいのか痛いのか、皐月の手が足首に必死に縋り付いてくる。 「あっ、ダメッ、イッちゃう───ッ」 腰を大きく振られて抜け出してしまったソレを、皐月の脚を掴み直すと、すぐに入口に押し当てる。 少しずつ、と思っていたのに導かれるようすんなり中へと侵入して─── 「っふぁあ……っ」 最奥を貫いた瞬間、ギューッと強く締め付けられた。 ヒクヒクと収縮を繰り返す内壁に、まるで搾り取られるように欲を吐き出してしまう。 脚をベットに下ろしてやる。 ハアハアと苦しそうな唇に、チュッと軽くキスをする。 「皐月、愛してるよ」 皐月は気だるそうに目を開くと、俺も、と答えて嬉しそうに笑った。

ともだちにシェアしよう!