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満足です[1]
悠さんにスマホを渡して、ベッドに転がった。
喜んで…くれてたよね?
リュートさんに教わったことを実践した時の様子を思い出して、女の子みたいにキャーッとゴロゴロしてしまった。
エッチにおねだりしたり、「虐めて」とか「お〇んちん」って言うときっと喜んでくれるよ。って…。
リュートさんはいつも夏木に言ってるのかな。可愛いなぁ、リュートさん。
でも、可愛いだけじゃなくて、うんと色っぽいんだろうな。
いいなぁ…。俺、子供っぽいからなぁ。
悠さんはまだリュートさんと電話してる。
その胸にそっと抱きついて、首元をクン、と嗅いだ。
…うちの匂い。悠さんの匂いだ。
やっぱりいつもの匂いが安心する。
鎖骨にペロリと舌を這わすと、髪を優しく撫でてくれた。
電話中だけど…いいのかな?
首筋にちゅっと吸い付いて、ぎゅーっと抱き付く。
「わかった。じゃあ、そのうちな」
『そのうちじゃ困ります!来週とか再来週とか、ちゃんと決めてもらわないと!』
スマホから声が漏れ聞こえた。
いつの間にか夏木と替わってたみたいだ。
なんの用なんだろ?
「わかったわかった。連絡取って、都合訊いておいてやるから」
『ホントですね!?』
「疑り深い奴だな」
『リュートさんが、この件においては香島さんを過信するなって』
「あいつめ…」
軽く息を吐き出すと、頭を撫でてくれてた悠さんの手が、ほっぺを伝ってあごに下りた。
見上げると、ちゅっと触れるだけのキスをくれる。
電話の向こうに…聞こえちゃわないかな…?
一人で狼狽えてると、手首を掴んでベッドに突かされた。
「なに…?」
ベッドに両手を突っ張ると、後ろに回った悠さんに腰を持ち上げられる。
「あの…っ」
振り返ると、指先で「シーッ」と唇を塞がれた。
「わかったって。取り敢えずリュートに替われ」
スマホで通話しながら、背中から覆い被さるとエッチな手つきでおしりを撫でてくる。
「んーっ」
挿入ってはないんだけど、ないんだけど───
悠さんの熱いモノに太股を擦り上げられて、軟らかいところを刺激されて……
声が漏れちゃいそうになって、慌てて手で塞いだ。
肘をついておしりだけを高く掲げる形になった俺の姿にクスリと笑うと、悠さんはとうとう昂ぶるモノを当て、ゆっくりと圧 し入ってくる。
「んっ、んーっっ」
電話中っ!ばかばかっ!!
口を押さえたまま首を振って訴える。
入口をプツプツ擦られる刺激……これ絶対、変なゴム使ってる…!
ほんとは生のが好きだけど、男同士も着けるのが当然なんだよって言われたから……。
でも!悠さんが仕事で渡されてるやつだから使わなきゃいけないのかもだけど、普通のじゃないのを使われて感じちゃうと、それって悠さんに気持よくされてるの?ゴムにイカされちゃうの?とか余計なことを考えちゃって……
「はぅ ん…っ」
あぁ…、気持よくて、よくわかんなくなってきた……。
「あっ、ぁんっ、もっと激しくして…」
「仰せのままに。お姫様」
腰を支えられて、何度も奥に打ち付けられる。
その度に俺の先から何かがぴゅっ、ぴゅっと溢れ出す感覚。
瞼を閉じてるのに、目の前が明るくスパークしていく。
「あっ、だめっ、だめっ、イッちゃぅ…っ」
「イッていいよ」
低く囁いた唇が、耳をパクリと食んだ。
熱い息と舌とが耳穴に這入り込んで、中をやんわりと撫でていく。
「あぁッ…」
ゾクゾクっと背筋が震えた。
肌が矢鱈敏感になって、触れられてるトコ全部、触れあってるトコ全部、気持良すぎて粟立つ。
悠さんの熱を逃したくなくって、おしりがきゅーきゅー締まってる。
耳を舐める水音と、中を出入りする水音と、…もう訳が分からない。
「やぁっ、あっ、あっ、ひぅっ、ひぃんっ」
もっ、変な喘ぎ声、止まんないし!
「ふゃあーッ」
イク瞬間、一際大きな悲鳴みたいな声が上がってしまった。
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