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CM撮影[1]

今日はローズは臨時休業。 それって言うのも、前みたいに問題発生!ってことではなくて。 ローズに撮影のカメラが入るからなのだ。 悠さんの会社がCM制作のお手伝いをしていることもあって、前に一度ローズで接待した制作会社の人から、お酒のCMの撮影にローズを使わせてもらえないか?ってお願いされたらしい。 ローズはオシャレだし、おっきな水槽があってワクワクの場所だし、制作会社の人もいいチョイスじゃん、なんてちょっと上から目線で嬉しくなった。 でも、2人のソファー席を使われたら嫌だなぁ。他の人に座られるのも、荷物置きにされちゃっても、ちょっと悲しい。 そんなことを思っていたら、口には出していない筈なのに昨日の夜、悠さんが下から家にローズのソファー席を運んできた。 「明日の夜戻しに行こうな」って。 何も言ってないのに、俺の気持ちを分かってくれて、嬉しい! リビングに置かれた小さなソファーに座って待ってると、お風呂から上がった悠さんが隣にピタッと腰を下ろした。 「今日はこっちで抱かれたいの?」 耳の上側を甘噛みされる。 「あっ……、うん…」 頷いて見つめると、手のひらがほっぺをするりと撫でて、触れるだけの軽いキスが降りてきた。 「皐月はずっと、ローズのこのソファーで俺に犯されたいって思ってたのかな?」 瞳を覗き込んで、くすりと笑う。 すごく妖艶な表情をしてるくせに、ほっぺ以外に触れてこようとしない。 「思って…ました…」 「他にも人がいるのに?」 「いる…けど……だって…」 自分から求めるのは、すごく恥ずかしいけど、 「いつも悠さん、一緒に座ってるとエッチな触り方してくるんだもん…」 差し出した舌で悠さんの唇をペロッと舐めて、手のひらで悠さんのそこに…… 気持ち良くなってもらえるように、おっきくなって気持ち良くしてもらえるようにって、キスをしながらやらしい手つきで……俺は何度も何度も悠さんのモノを撫で上げたんだった。

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