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口はだめ
はらりと落ちるシルクの白シャツ。
リュートさんの肌が露わになる。
やっぱり、筋肉はあんまりついてない。
腰がキュッとくびれてて、ラインが綺麗。
白くて、滑らかで、俺よりずっと柔らかそう。
でも、決して女性的って訳ではなくて、ちゃんと男の身体付きをしてる。
肩幅もそれなりに広いし、曲線ではなく直線的。
ちっちゃめの乳輪に、ぽつって浮き出す乳首は薄紅。
……なんか、やっぱりリュートさんは脱いでもリュートさんって言うか……
石膏像みたいに芸術的で、なのに何処かえっちぃ身体をしてる。
触られたお返しに、指の腹で乳輪をなぞるようにまぁるく撫でるとリュートさんは、あんっ、と小さく身体を震わせた。
「きもちい?」
「ん…」
乳首をコロコロ転がすと、すぐに目がトロンとなって、ベッドの上で内股を摺り合わせる。
「リュートさん、えろ~い」
くすくす笑って乳首をぎゅって押すと、眉根を寄せて「んっ…」と声を漏らした後、
「皐月くんだって」
爪の先で乳首をカリカリって軽く引っ掻かれた。
「ぁっ…んん…っ」
お互い触りあったことなんてなかったけど、やっぱりおんなじ立場の男同士、気持ちいいトコは似かよっちゃうのかな?
「皐月くん、キスしていーい?」
リュートさんが、悪いコトしちゃおうか?って笑う。
「あっ…、口はだめ…」
口にキスしていいのは悠さんだけだもん。
首を横に振ると、「じゃあ…」と、身体を抱き寄せられた。
おんなじぐらいの身長だから、尖った乳首同士がコリッて擦れ合う。
「ぁんっ、…きもちいいね」
「うん……」
その刺激がゾクゾクと下半身を震わせるから、つい互いに動いて擦り合わせてしまう。
「んっ…」
リュートさんの熱い吐息が耳に掛かる。
リュートさん相手なら俺、タチになれちゃいそう…。
「ふふっ、…皐月くんとだったら、僕の方がタチになるのかな?」
ほっぺにちゅって、やわらかい唇が触れる。
「ねぇ、皐月くん。…お尻にオモチャ、挿入 れてみる?」
「え……?」
「興味ない?オトナの玩具」
「───皐月が挿れて欲しいなら俺が突っ込んでやるから、リュート、お前は勝手に夏木にでも突っ込んでろ!」
突然背後から腕を力一杯引っ張られた。
「嫌っスよ!俺ゼッテー尻開発しませんからね!!」
リュートさんも腰を掴まれて、あっという間に引き剥がされた。
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