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子供の反応、大人の対処
「───悠さんのヘンタイっ!ばかっ!!」
「い、いやっ、違う皐月っ!誤解だ!」
「なにが誤解だあっ!」
滅多に無いその焦りっぷりが何よりの証拠だ!!
「功太?それを僕にさせたいの?」
「いっ、いやっ!させたいとかじゃなくっ!」
リュートさんに訊ねられると、悠さん以上に焦る夏木。
……つまり、させたい訳な?
「じゃあ、それ功太にしてもらおうっと」
「えっ、は!?ちょっ、リュートさんっ!?」
「僕の為なら出来るよね?功太?」
多分冗談でそう言うと、言い逃げ。リュートさんは夏木を置いて右側に座るカップルのお客さんの方へと歩いて行った。
追いかけることも出来ずその場に崩れ落ちる夏木。
だけど、そのカップルの方から1人、人の良さそうな笑顔を浮かべてお客さんが歩いてくる。
「楽しそうな話してますね。俺達も混ぜてもらって良いですか?」
た…楽しそうな話だと!?
絶対この人、タチの人!!
「ええ、宜しければこちらに席を移されますか?」
悠さんがそう答えれば、
「あ、じゃあお言葉に甘えて。俺は黒羽と言います。こっちは名波君。───葵ちゃん、一緒に飲ませてもらおう」
細身で整った中性的な顔の連れを呼ぶ。
「ご迷惑では?この男はこの通り図々しく鬱陶しく、人の逆鱗に触れることを生き甲斐にしているような人間で」
「ちょっと、葵ちゃん!俺そんなこと生き甲斐にしてないからねっ?」
「青山さんもそう言っていましたが?」
2人は、…付き合ってはいないのかな?
ゲイかノンケかって区別は俺には嗅ぎ分けられないのだけど、タチかネコかって判断はなんとなく付くようになってきた。
俺判定では、やっぱりこの陽気な黒髪がタチで、綺麗な堅物っぽい人がネコ。
葵ちゃん、ってなんか可愛い呼ばれ方だし。
「ようこそ!それではネコの子にどんな事をさせたら萌えるか、存分に語りましょう!」
関谷くんがイスから立ち上がって、黒羽さんを迎え入れた。
つか、まだ続くのかよその話!!
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