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父親が教えたのはそういう事ではない

【悠Side】 「あのねー、さっき、ゆーさんがお背中ゴシゴシしてくれたときにね、下のもしゃもしゃが、ぼくのおむねをコショコショしてね、くすぐったくってぇ」 背中を洗った時…… 背後に回って洗おうとしたら「前からぎゅってして、ごしごしするの~っ」と強請られたから、脚を屈めて洗ってやったんだが…。 2人で向かい合い立てば顔の前に来る位置にあるそれが、胸元に当たって擦ってしまったんだろう。 「そうなのか?ごめんな、皐月」 「んーん!ごめんじゃなくてね」 頭を撫でた手を掴まれ、俺の一部が擽ったという胸元へと運ばれる。 元よりベビーピンクの綺麗なソコは子供に戻って益々穢れなく、小さくピンと立ち上がり、指の腹で転がせばコリコリと…… 「ゃ…あぁん…」 「っ…!」 いかん、つい、触ってしまっていた。 「悪い、皐月。大丈夫か?」 「ん…、きもちい…です…」 ゾクゾクと身を震わせながら胸にすがりついてくる姿に、無意識にコクリと喉が鳴る。 「ぼく、ゆーさんにきもちよくしてほしくてね」 「うん?」 「でも、ぼくだけしてもらうのはダメだから、ゆーさんのお◯んちんも、きもちよ~くしたの。こういうの、もちつもたれつ、って言うんだって。お父さんが言ってた」 こんな小さな子に何を教えているんだあの人は!? 「ゆーさんも、きもちよくなった?ぼく、ちっちゃいから、ヘタクソじゃなかった?」 心配そうに見上げてくる姿は、いつもの皐月と変わらない。 少しサイズが小さくて、いつもより羞恥を感じる感情が少ないのか、やけに積極的である。違いはその程度だ。 「皐月、俺も気持ちよかったよ」 頬を撫でながら伝えると、皐月はぱぁっとその表情に花を舞わせた。 「じゃあぼく、もっとペロペロする~!」 「あ、いや…」 しかし、如何せんこれはマズイだろう。 向こうからしてきているとは言え、親子ほどの年の開きのある、33歳と6才児の性の戯れ。 「んっ、…あっ、ゆーさんきもちいーの?しょっぱいの出たよー」 滲み出る先走りを舐めては、無邪気に報告してくる未就学児。 可愛いな。 可愛い。それはもう、相手は小さかろうが皐月なんだ。 可愛くない筈がない。 「ちゅっ…ぺろ、ぺろぺろ……ゆーさん、おいしーね」 「美味しい…のか?」 「ゆーさんがきもちいーってなってるね、うれしー味がするよ。だからね、いっぱ~いおいしーの!」 ……いや、これは駄目だろう!!

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