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6才児の望みごと

【悠Side】 ちゅーして。 きっと皐月の願いはそんなところだろう。 んとねー、んとねー、と繰り返す皐月の言葉を急かさずに待ってやる。 「あのねっ、ゆーさん!」 「ん?」 耳貸して、と手をチョイチョイ動かすから顔を傾ける。 皐月が口を寄せると、耳に柔らかな髪が触れて少し擽ったい。 「んとね…」 普段より高く子供の声…の筈なのに、甘さを含む吐息が背中をゾクリと震わせる。 「ぼくのおっぱいペロペロしてぇ、ゆーさんのお○んちん、中でい~っぱいきもちよくしてほしいの」 「………………」 たっぷり10秒は止まってしまったろうか。 気付けば皐月は「好きにしてください」とばかりに、俺の腰を跨いで膝の上に寝転んでいた。 「ゆーさぁん」 両手を伸ばし、強請ってくる視線がやけに色っぽい。 いや、しかし、…待て待て待て! 如何せんこれはマズい! つるんとした皐月の下半身は、とても俺のモノを受け入れられるようなサイズじゃあない。 「……………皐月、とりあえず浸かろうか」 グイと抱き上げ、そのままバスタブに足をつけた。 湯に顔が浸からないよう膝に、…見つめてくる視線が痛い為、向きを変えて座らせる。 「ゆーさん、言ったらしてくれるって言った…」 皐月は不満全開で、足をバタつかせて飛沫を上げる。 ああ、また怒らせてしまった。 しかし、【出来ることなら】と伝えた筈なんだが。 まあ子供は、都合のいい部分だけを切り取り理解するというところがあると言うから…。 これがそこら辺のクソガキ共なら腹も立つだろうが、相手は他ならぬ皐月だ。 「風呂からあがってからな」 風呂から上がれば子供は眠くなってすぐに眠ってしまうだろう。 問題は先送りして、膨らんだ頬に唇を寄せれば、皐月はすぐに機嫌を直し俺の頬にもキスを返してくれた。

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