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いつの間にか
【悠Side】
子供は疲れたらすぐに眠ると言ったのは誰だ───!?
皐月はベッドに座って、今か今かと俺を待っている。
普段のパジャマではやはりサイズが大き過ぎて、大きく開いた胸元からチラチラ覗くベビーピンク。
膝を折って脚を広げその中央に手を付く形で、少し前屈みの体勢は、自然に上目遣いになり、誘う瞳を作り出す。
「……皐月」
「はいっ」
ベッドの端に腰掛けると、手を上げて返事をした皐月が勢いよく抱き着いてくる。
───マズい。本格的に、マズい。
皐月が気にせず動いたせいか、パジャマは肩から滑り落ち、今や腹の辺りにとどまるばかり。
冷静さを取り戻す為目を逸らせば、その先に脱ぎ捨てられた下着が映った。
確かにパジャマの下を穿くことは無理だろうから上だけ着るようにとは言ったが……。
普段だってしないような………、何故着けた筈のパンツまで脱いでるんだ、皐月……。
さて、どうやって納得させて寝かし付けたものか………。
頬を上気させて「ねぇ、ちゅうはぁ?」と腰を押し付けてくる淫乱6才児(中身は25歳)を。
しっとりと柔らかい唇に、軽くキスを落としてやる。
海外の人間が挨拶で交わす程度の軽さで。
立ち上がり、首に腕を回すと次をねだって自分から唇を押し付けてくる。
短い舌が唇をちろ、と舐めるから、可愛くて思わず笑みを漏らしてしまう。
その隙に舌は口内に入り込み、しかしやはり短い舌は自由に中を這い回ることなど出来ずに、皐月は唇を離すと不満そうに「うー」と小さく唸り声を上げた。
それでも、熱い吐息を漏らしている辺り、どうやら感じはしたらしいが。
すっかりパジャマの抜け落ちた体は風呂上がりの所為かうっすら桜色に染まり、こちらは今の行為の所為だろう、小さな下半身は重量を増しわずかに首をもたげていた。
こんなに小さくても勃つんだな。
妙なところに感心してしまう。
自分が子供の頃の話など覚えていないからこんなに幼い頃から勃起をしていたかなど知りようもないが、男が精子を作り始めるのは思春期の頃からだ。
しかし、皐月の体は、元は大人の体。
乳首も擦ればぷっくりと膨らんでくるし、摘まんで転がせば硬く芯を持つ。
「ぁっ、あぁん…っ」
喘ぎ声も艶やかで、つま先までピンと張って快感を伝える様は普段となんら変わらない。
赤く色づいた乳首を舌と指先で転がし、昂りを掌でやんわりと擦り上げると、先が湿り気を帯びてきた。
どうやら皐月の体は成熟しているようだ。
三本指に収まる小さな睾丸でも充分に役目を果たしているのか…。
こんなに小さくてフニフニしてるのにな。
指先でしっとり滑々した感触を楽しんでいると、
「ゆぅさぁん…うしろもぉ」
皐月が身を捩らせながら脚を俺の腕に絡ませてきた。
そのすっかり蕩けた顔の小さな唇に吸い寄せられるように顔を寄せて…………
───はっ!!
俺はいつの間に皐月を───!?
ベッドに横たわり俺の下で感じて喘ぐ皐月の姿に、ようやく我に返ったのだった。
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