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繋ぎ止める、 3

「ば…ばかな…!100…いや150はいたのだぞ…!」 めかし込んだ男はせっかくのおしゃれ着をぐしゃぐしゃにして地面に這いつくばって居る。 「それは盛り過ぎだろう…もう終わったのなら帰るぞ 悪霊が怒り出すからな。夕食までには帰りたい」 ゼアレスはパースを撫で、ゆっくりと歩き出した。 「ま、ま、待て…!こんなことをしてただで済むと思っているのか!? 軍だ!軍隊が向かうぞ!1000人も2000人も集めて山を侵略してやる!」 男が叫ぶと、疲れ切っていたツツジの頭に嫌にこだまして 冷たい風が男の周りをひゅうひゅうと音を立てながら渦巻き始める。 「ひっ…!?」 ツツジはまた自分を落ち着かせて風を自分の元へ引き寄せようと意識した。 「そういうことだ。好きにしろ。 こいつは私が預からせてもらう。罪は神々が償わせるだろう。 ただ山に入るのであれば、相応の覚悟を持って来るがいい」 ゼアレスは低い声で男を威圧し、男は泡を吹いて倒れてしまった。 どんな怖い顔をしていたのかツツジには見ることが出来なかったが 彼はいつものように呆れたような顔でパースに飛び乗った。

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