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08:誤解です
──……
後ろから伸びた、細くも筋肉質な二本の腕を眺める。
右手は下着から引きずり出されたむき出しの自身を、左手はインナーをまくりあげ、顕になった胸の突起をいじくりまわしている。
「っん、ん……ッ、あうぅ……ッふ、」
「全身くたくたで、すごく柔らかくなってますね。こっちはガチガチですけど」
「んあぁっ……、あぅ、んんッ」
いつもタオル越しだった、から。
初めて直に触れられた四ノ宮の手は、見た目に反して皮膚が固く、少しざらっとしていて。
もう全身の力は抜け、自分で座ってさえいられず、背中をやつにあずける。
その熱い指先と手のひらで陰茎をぐちゅぐちゅ扱かれると、たまに固い皮膚が引っかかる鋭い刺激に腰が何度もビクついて、痙攣した。
「気持ちいいですね……。もっと良くなっていいんですよ」
「はっ、あ……、あぁ……ん、だ、だめ、」
「だめなところ、どこです? ここかな」
「っうあぁんッ!、はあぁっ、あァ……ッ」
きゅっと胸の突起をつままれ、イヤイヤと首を振る。
そこを触られると、気が狂いそうになる。
じんじんする腰の奥まで触られた気分になって、ざわっと甘い疼きが背筋をかけ抜け、身をよじる。
しこった乳首を指先でトントンされながら、バキバキに勃起して壊れたみたいに蜜を垂れながすそこを扱かれたら、腰はびくびく跳ね続けて、止まらない。
「……九重さん、もしかして普段、ここいじってます……?」
ツンと赤く熟れた乳首をこねくりまわしながら、四ノ宮は囁く。
「ふあぁ……っ、ぁあ……んッ、やだ……っ」
「……答えて」
「あぅッ、た、た、たまに……っ、いじっ、いじってる、ときも、ある……っ」
「……たまに? 本当ですか?」
じわじわと追いつめる、少し責めるような口調にさえ、ぞくぞくする。
きゅ、と丸く膨れた乳首を指でつまみあげてから、存在を主張する赤いそこを、ぐりぐりと胸に撫でつけるようにされて。
「うあぁぁ゙……ッ、だめ、だめぇ……っ」
「嘘ですよね? こんなにおっきくて、触りやすくなっているのに?」
「ち、ちがっ、ほんとに、んっ、んあぁ……ッ!」
「元からこんなえっちな乳首なんですか?」
「……っひぁ、あぅんッ、ち、ちがぅぅ……っ」
あくまでも優しく、語りかけるように喋りながら、乳首をつまんで、指先でぷるぷる弾いて。
そして円をえがくようにぐりぐり押しつぶされると、四ノ宮のざらついた指の腹の感触に、かあっと身体の奥が熱く、自身までビリビリと痺れる。
「……じゃあ、こっちは?」
胸から離れた左手が、代わりに自身をゆるゆると擦る。
俺の先走りでベタベタに濡れた右手を、今度はちんこのもっと奥、下着の中へズボッと突っ込んできて。
それが、快楽に溺れた淫らな思考に、水を差す。
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