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13 :瓦解する

 素直に、だけどおずおず膝を開くと、ナカへの抽挿も再開された。  ごりごりとナカの好きなところを抉られたら、理性なんてすぐに吹っ飛ぶ。 「はっ、あぁぁ゙……っ、おれの、ちん、ちんこぉっ、ばくはつする……ッ」 「ふふ、それは困りますね。じゃあ、お尻のナカは?」 「おしり、ナカぁっ、しのみやの、指、ゆびがぁっ、ぁうッ……ッゆび、あつい、そんなっ、ぐちゅぐちゅ……した、らぁっ、あぁっ、も、すぐ……ッらめに、なっちゃ……っ」 「……かわい。すごく気持ちよさそうですね……。イっていいですよ。ちゃんと受け止めるので、安心して、ぶち撒けちゃってください」  四ノ宮の声が、低くて優しくて、でもちょっと高揚したように聞こえるのが、嬉しい。  四ノ宮に抱えられ、長時間触れたままの背中が、じっとりと汗に濡れるほど熱い。  四ノ宮の、華奢で大きな手が……、おれの、ちんこ擦って、でも、イけなくてっ、ナカを、かき混ぜられて……っあぁ、もう、だめだ……っ俺、こいつで、四ノ宮で、頭も、身体んナカも……いっぱい……っ 「はっ、ふぅッ、し、しのみやぁ……ッ、おれ……っ、おれぇ……ッ」 「頭、からっぽにして。俺でいっぱいにして? 九重さんのえっちなところ、もっとよく見せてください」  きっと甘えたような顔で、泣きそうな気持ちでやつと目を合わせ、こくこくと馬鹿みたいに頷きながら、四ノ宮が動きやすいようさらに開脚する。    自分で触った乳首は、自分のじゃないみたいに指に吸いつくような手触りで、コリコリと硬くなっていて。  ちろちろ指先で弾くと、じんじんするのが、ナカの気持ちいい場所に直結して。 「──いいっ、イイッ……きもちぃのッ、すごいぃ……ッ!」 「っンあぁぁ゙……っ、イく、らめ、イっちゃ……っあぁぅ゙ん……っ!」  もう分からない。なにも分からない。  この声はたっちゃんの?それとも俺の?    熱い手でずっとせき止められていた根元の拘束が、ゆるむ。  色白だから、体温が高まると指先が濃いピンク色に染まるその手が、ぐずぐずになった自身を淫液が飛び散るくらいに擦りあげる。    この耐えがたい快楽から、唯一抜けだせる出口が唐突に、ひらく。 「……いっぱい、イって?」  低くあたたかな吐息が、汗ばんだこめかみを掠める。  くすぐったいのに、それにさえ感じて、喘ぎながら身動ぐと、熱がこもった腰のあたりに硬い感触が当たった。 ……もしかして、四ノ宮も、勃ってる……?  ただの客で、ガタイのいい男で、俺の……、こんな情けない醜態に……?    顔中がかあっと火照って、脊椎から脳髄まで、熱い濁流が流れこむ。  地面がなくなって宙ぶらりんになったような感覚に、膝を曲げた足が浮いた。  つま先がきゅうっと丸くなる。    むぐむぐと指を締めつける内壁をぜんぶ擦りあげ、ナカをまんべんなく責めたてられて。    あつい。ナカ、奥。くるしい。もっと、して。  恍惚とする。陶酔する。とろける。きもちいい。

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