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「待って、たくちゃん。たくちゃんが俺に飽きてきてたんじゃないの?しつこい男は嫌われますよ、飽きられたんじゃないですか?って……言われ……」
「なにそれ……」
「えっと、あの、こないだ飲み会に来た研修医くんにそんな事言われたから、しばらく考えてたんだ。で、普段と違う、たくちゃんよりも仕事に夢中な俺を見せたら、たくちゃん見直してくれるかな…なんて思って」
「飲み会に来た研修医って、青村だったかな?」
頷く翠。ふぅん。あの研修医、余計な事してくれたな。
「俺、翠の事しつこいとか思った事ないからな。むしろ構ってくれなくて、寂しくて、保坂先生にバッタリ会ったから相談して、たまには自分から愛情表現してみたらどうかってアドバイスうけて、思いきってラブホに翠引っ張ってきて、んむっ」
口を塞がれた。
「たくちゃん、んちゅっ、凄く淋しかった」
翠から降ってくるキスの雨。
唇から段々下に下がって首筋へ。ピクっと反応する身体。同時に吸われる感覚。
「跡つけちゃダ、メ…んっ」
「だって、寂しくて寂しくて、頭おかしくなるかと思ったんだよ」
抱えあげられベッドに優しく倒される。
一瞬目を合わせて、またキス。
翠の手が世話しなく僕の服を脱がしにかかってる。慌ててるせいかボタンが上手く外せないみたいだ。
「翠、自分で脱ぐから翠も脱いで」
お互い、産まれたまま、何も纏わない姿のままに抱き合う。それだけで心地よい。
「くすっ、翠のもう硬い。嬉しい、俺飽きられたわけじゃなかったんだ」
「俺がたくちゃんの事飽きたり、嫌いになることなんてないよ。これからも」
「だって構ってくれなかったんだもん。青村が言ったのは、一般的な事だよ、きっと。俺たちには当てはまらないんだよ。翠の独占欲がすっごく好きだから」
「そっか。じゃぁ俺、たくちゃんに触らないで我慢してた分損してたんだ。その分いっぱい触らせて…」
「もちろんだよ、奥まで触って……」
翠の手をとって、長い指、人差し指と中指を丹念に舐める。誘うように視線は翠と合わせたまま。
「ねっ、入れて」
指を失なった唇は、翠の唇で塞がれ、後ろの穴を弄られる。ちょっと久しぶりな感覚に、期待で奥の方がキュンキュン疼いてくる。
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