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第35話繋がるR18
何一つ身に着けていないジュリは全身を桜色に染めながらショウの膝に背中から抱かれていた。
小ぶりの陰茎は既に痛いくらいに勃ちあがり先端からは透明の蜜が溢れている。
「ショウッ、も、っと・・・・・・奥まで・・・・・・」
「奥がいいのか?ならもっと俺につかまって・・・・・・」
耳元で囁く低い声にジュリの背筋がぶるりと震える。
下から突き上げられる衝撃にジュリの先端から、またとろとろと蜜が流れた。
「気持ちいいか……?ここもこんなに溢れてる」
太い指でジュリの蜜を掬いやわやわと下から上に扱き上げると、快感は一気に絶頂にむかった。
「あっ、あぁっ、だめだめっ」
かぶりを振り、気を失ってしまいそうなほどの快感を逃そうとするもショウの指は止まることはなく、あっけなくショウの手のひらに吐精していた。
「一緒にいきたかったのに……」
「ジュリの気持ちよくなっている姿が見たいから。……それにこれで終わりじゃないだろう?」
悪戯っぽく笑うと、体を繋げたままジュリの体をベッドに押し倒した。
達した余韻が収まらないまま激しく揺さぶられ、泣き声のような嬌声をひっきりなしに出し続けてしまう。
ジュリの二回目の絶頂も近いのだろう。後孔がきゅうっと痛いくらいにショウの陰茎を締め付けた。
「あっ、あぁ、あっ」
「ジュリ、そんなに締めるな。出てしまう」
「いいっ……からっ……。中に、出して・・・・・・」
「ジュリッ・・・・・・!」
「あぁっ・・・・・・!」
もうこれ以上奥にはいけないという所まで深く腰を打ち付けると、すべてをジュリの中に注ぎ込んだ。
同時に達したジュリは快感に涙を流し、腰を震わせながらそれを受け入れようと後孔ヒクつかせ中に入った陰茎を締め上げた。
アルファとのヒート時の性行為はオメガを妊娠させようとするためか射精時間が長く、その着床率はほぼ百パーセントだと言われている。
男娼の時も妊娠や番を極度に嫌がっていたジュリにとって、ヒート時の行為は初めてのことだった。
「幸せ・・・・・・。こんな気持ちになるなんて思わなかった」
「俺もだ。ジュリ、絶対離さないから……。愛してる」
ジュリの涙をそっと拭う。
それに応えるようにショウの背中に腕を回すと、お互いの体温を分かち合うように一晩抱き合って眠った。
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ヒート時のアルファとの行為はオメガのフェロモンを抑えるのに効果覿面だった。
薬だけだと一週間はかかるヒートが、一晩交わっただけであっという間に落ち着いたのだ。
そんな朝。目が覚め、生まれたままの姿のジュリが発した第一声は「どうしよう」だった。
「……それはマーリンさんとレミウスさんとのことか?」
ベッドに座ったまま、泣きそうな顔になりながら頷くジュリの顔色は悪い。
「だって、僕は男娼でっ、ショウが結婚出来るまでの……。でも好きになっちゃったから、僕はもう・・・・・・」
「大丈夫。俺は君が『好き』と言ってくれた時から気ジュリと結婚するつもりだった。……二人には俺から話をつける。ジュリはまだヒート期間なんだ。薬を飲んで休んでいてくれ」
隣に座ったショウは不安そうに震えるジュリを労わるように優しく抱きしめ何度も髪を撫でた。
最後に触れるだけのキスをジュリの顔中に落とすと、ショウはベッド下に脱ぎ捨ててあった服を纏い部屋から出て行った。
それから一週間。ショウがジュリの部屋に来ることはなかった。
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