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同窓会7(※)
side 悠
恥ずかしい。
はっきり言って、今までで一番恥ずかしいかもしれない...
蒼牙の視線が注がれているのが分かる。
その視線が今自分の手の中にある昂った自身に注がれているのならば。
それならまだここまで恥ずかしくは無いのに。
「んっ...なん、で....どこ見て....」
「ん、大丈夫。すごく綺麗だから。」
「バカや、ろ....ッ、」
優しく微笑みながら大きな手が宥めるように頭を撫でてくる。
その蒼い瞳はさっきからずっと俺の顔を見つめていて。
『...ここ、悠が自分で慰めてるところ見せて?』
信じられないようなことを言われ、殴ってやろうかと思ったのに。
そう言った後に見せた表情がどこか憂えて見えて...一蹴することができなかった。
意地悪く微笑んだ中に見せた感情。
それが『嫉妬』や『独占欲』なのだと分かると、呆れると共に嬉しくなった。
バカなやつ。
でも蒼牙以上に俺はバカだ...
何に対して嫉妬したのかなんて、そんなことどうでもいい。
ただ蒼牙が求めることを叶えてやりたいと思う。
それがこんな恥ずかしいことであっても、それで蒼牙が安心するのなら...
「ハッ....ん、蒼牙...蒼牙、ッア....!」
グチュグチュと自身を擦る。
右手は厭らしく滑り擦る度に駆け上がってくる快感に眉を寄せた。
「っ、悠...」
「んあぁ...!」
大きな手が頬に添えられ耳を軽く擽る。
名前を呼ばれただけなのに、そこに籠った熱に後押しされ強い快感が走った。
あ、もう...
見られていることに羞恥心を感じつつも、昂った自身は今にも限界を迎えそうで。
「ハッ....はぁ....」
見られている羞恥心よりも己の快楽の方が勝り、自身を擦る右手が自然と速くなる。
目の前にある綺麗な蒼牙の瞳。
そこにも明らかな熱が含まれていて....
「蒼牙...んっ、キスした、い...」
左手でその頬を包みながら告げれば一瞬大きく見開かれた。
次いで嬉しそうに微笑むと、蒼牙はゆっくりと唇を重ねてきた。
「ほんと、可愛くて綺麗...ンッ...」
「ハッ...」
チュッ....と軽く吸い上げられる。
それだけじゃ足りなくて離れようとする唇を追いかけ深く口付けた。
ピチャ、クチュ....
舌の絡まる甘い感覚。
直接的な刺激で生み出される強い快感。
「んあ、はっ...ダメだ、も...」
キスの合間に限界を訴えればクチャ...と音をたてて唇が離れていく。
絡まっていた舌先を銀糸が繋ぎプツリと切れる感覚さえ敏感に感じってしまう。
「いいよ、見せて...悠のイくところ。」
どちらのものか分からない唾液で濡れた唇を親指で拭われた。
そうして体をゆっくりと起こすと蒼牙は微笑んだまま見下ろしてきた。
「..............」
何も言わず見つめてくる熱い瞳。
ああ、綺麗だな....
熱に浮かされながらそんなことを思う。
グチュグチュ、グチュ、グチャ....
「ハッ、ハッ...ンッ.....!」
卑猥な水音と自分の荒い呼吸が響く。
そうして駆け上がってくる射精感に抗うことなく息を詰めた。
自然と体は仰け反り熱い視線から逃れるように顔を背ける。
ピシャッ...
腹にかかる濡れた感覚と尾を引く快感に体が震えた。
「あ....ハッ、ん...」
同時に訪れる脱力感に息を整えながら、蒼牙に視線を向ければ
「....っ、」
そこには恐ろしいほどに綺麗に微笑む『男』の顔をした恋人がいた。
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