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甘い時間2(※R18)

開いた口から溶けかけのチョコが入ってくる。 「ンッ、…」 唇を離し咀嚼すると、柔らかいチョコが口の中一杯に広がっていった。 「…ね?美味しいでしょ。」 瞼に口付けながら囁く蒼牙にクスッと笑いながら「甘い。」と答えた。 「…俺にも、もう一つ下さい。」 艶を纏った瞳で見つめながら指先で唇をなぞられる。 …恥ずかしい…けど、もっとお前に酔いたい… 俺は手を伸ばし箱からチョコを取ると、口にくわえ蒼牙を引き寄せた。 …カリッ 半分を噛み口に入れ咀嚼すると、残りの半分を奪うように口付けてくる。 「フッ、ンッ…」 蒼牙の舌が動き回り、口腔内を掻き乱す。 熱を持った互いの舌の間ですぐにチョコは溶け、喉の奥に送り込まれた。 …クチュ…チュッ… 「ンッ…ホント、甘い…」 キスの合間に囁いてはまた滑り込む舌。 遠慮のない、全てを奪おうとするかのような口付け。 …あぁ、蒼牙が本能を剥き出した時の口付けだ… 熱に溶かされたのはチョコだけではないと、蒼牙の甘い声と舌で思い知らされていったー。 「フッ、…ッ…ンッ!」 時間を掛けた優しい愛撫に涙が滲む。 すでにシャツは剥ぎ取られ、胸の尖りは唾液でイヤらしく光っていた。 …チュッ…チューッ…チュクッ! 強く吸い付かれ、音をたてて離される。 両方を同じように愛でられ、下半身はひどく熱を帯びていた。 蒼牙の手が下肢に伸びてきて柔らかく握り込み、そのまま扱くように上下させる。 繰り返される服の上からの刺激に、もどかしさを感じ身体を捩った。 「ンッ、ちゃんと触れ…」 少し長めの後ろ髪を引っ張りながら訴えると、クスッと笑う音と何かを企んでいるかのような声が聞こえた。 「…良いよ。でも、連日はキツいだろ?だから…今日はこれで我慢してあげる。」 「え…?」 そう言うと蒼牙は下着とズボンに手を掛け、一気にずらした。 勃ち上がった自身が外気に晒される。 チュッ…チュッ… 臍回り、腰骨…蒼牙が口付けながら少しずつ身体を下にずらしていくのを息を整えながら見つめた。 …まさか! 「ま、待て、蒼牙…ッ…あ、ンッ!」 気付いた時にはもう遅く、蒼牙は俺自身を口に含んでいたー。

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