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5月19日 求める(※)
side 悠
「ンッ!あ、蒼牙、ンッ…」
荒々しい口付けをしながら、蒼牙は俺の帯をほどき浴衣を剥ぎ取った。
さっきは着たままでいろと言ったクセに、今は自分から脱がせてくる。
それはまるで視覚や雰囲気を楽しむセックスではなく、純粋に俺を欲してくれているようで。
そう考えると俺も蒼牙を直接感じたくなって、蒼牙の帯に手を伸ばした。
互いに全裸になり、ハァハァと息を乱しながら抱き合う。
少し前まで蒼牙を受け入れていた後ろは、性急に挿入ってきた昂りを難なく受け入れ、身体が歓喜に震えた。
グチャ!グジュ!グジュ!グリュグリュリュッ…!
俺の足を大きく広げ固定すると、蒼牙が奥の悦いところを突き腰を回してくる。
「アンッ…!アッ、アッ、アッ……ンン!」
「ウァ、ハッ…ハァ…ンッ!悠、アッ…ッ…クッ!」
俺の嬌声に合わせて、蒼牙の男らしくも色っぽい喘ぎが混ざる。
これほど蒼牙が声を上げるのは初めてで。
我慢せず、俺に感じてくれていると伝えてくれているようで嬉しくなる。
蒼牙が枕に手を伸ばし腰の下に敷いてくる。
そうする事でより受け入れやすくなった後孔に、蒼牙が突き上げを激しくしてきた。
足を肩に担ぎ上げ身体を前のめりにすると、両脇に手を突き激しく腰を打ち付ける。
パチュパチュ!パチュン、グジュ!バチュンッ…!
「あぁぁ…ッ…ンア…ッ…!」
俺はもう限界で、触られてもいないのに後ろの刺激だけで達してしまった。
キュウキュウと蒼牙自身を締め付けているのが自分でも分かる。
「クッ!…イクッ…!」
ほぼ同時に蒼牙が最奥まで入り込み、熱を放つ。
腹の中に広がる濡れた感覚に身体が震えた。
腹に自分の放った白濁が広がる。
なのに、まだ自身は硬さを失っていないことに目を見張った。
「あ、ウソ、何で…アンッ…!」
「フッ…良かった、…まだつきあってもらわないと…クッ!」
再びガツガツと突き上げては引き抜き、また奥まで挿入ってくる。
入り口をかき混ぜ、中程の凝りを擦りあげる。
「あ、ちょっと…ン、待って、ンアッ…!」
怖いくらい感じすぎてしまい、蒼牙の背中に腕を回し爪を立てた。
「ハッ…アッ、ンア…ごめん、悠…止まらない、ッ…!」
グチャ!グジュ!グジュ!パチュパチュ!
「アァッ…ンッ!アンッ…!」
それから長い時間、俺達は獣のように互いを求め合ったー。
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