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後日談

甘い一夜が明け、今日は久しぶりに仕事も楽しくこなせた。 昼休みにメールをチェックすると『8時に青龍。レバー食わせろ。』と入っていて、つい笑ってしまう。 そうして待ち合わせ場所に時間通り到着した俺を待っていたのは···愛しい恋人と、おまけ。 「···なんでいるの?」 僅かに声のトーンが落ちているのは仕方ないと思う。 目の前には何故か悠さんと嬉しそうに話す内藤くんの姿があって。 俺が声を掛けると、慌てたように悠さんの後ろに隠れる。 「俺だって誘われたんだよ、悠さんに!···睨むなよ、こえーよ!」 「は?」 内藤くんの言葉に悠さんを見ると、ニッと笑って俺の肩を叩いた。 「今日は蒼牙の奢りな。ほら、内藤くん入るよ。」 そう言って内藤くんの腕を掴み、店内に入っていく悠さんはひどく楽しそうで。 昨日の仕返しとは分かっていても、あんな風に笑われると文句も言えないじゃないか。 しかも高級店だし···。 小さく溜め息を溢すと、二人の後を追って俺も店内に入っていった。 こうして遠慮なしに飲み食いした悠さんと、俺の顔色を伺いながらもガッツリ食べていた内藤くんのせいで、俺の財布の中はかなり寂しくなった。 会計後、内藤くんを締め上げていた俺に「文句があるならベッドで聞いてやるよ。」と笑った悠さんは、多分···いや、絶対にかなり酔っているのだと思う。 赤面した内藤くんが「蒼牙、尻尾振りすぎだろ···」と呟く声にニッコリと笑って見せると、俺はタクシーを拾いに大通りに向かったー。

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