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引っ越しの夜3(※)

side 蒼牙 「ん、アッ···そ、が··」 耳に心地よい甘い声が薄暗い部屋に響く。 悠さん自身の香りと石鹸の香りが漂う身体を新しいベッドに組み敷き、着ていたTシャツをたくしあげる。現れた胸の尖りは淡く色づき、引き寄せられるように吸い付いた。 まだ柔らかいそこに舌で刺激を送る。 尖らせた舌でつつき、乳輪をなぞっていく 何度も繰り返し刺激していくとそこは少しずつ硬さをもち、ピンッと立ち上がり膨らんでいった。 舌先に感じるコリコリとした感触が興奮を煽る。 舌全体で舐め上げたり舌先で転がしたりすると、「ンアッ···」と身体を捩るのが可愛くて、身体を使って押さえつけると執拗にそこに愛撫を施していった。 チュッ、ぴちゃっ···チュッ、チュッ··· 反対の乳首も指で優しく弄れば、あっという間にその硬さを変え、押し潰すようにして刺激をしていく。 「ハッ、ん、もうそこばかり、ンアッ!」 抗議しようと開いた口は、俺が乳首を吸ったことでまた喘ぎ声に戻ってしまった。 チュッ、チュクッ··· 音を鳴り響かせながら吸い上げ、上目遣いで悠さんの表情を窺った。 「ハッ···ん、」 顔を横に背け、口許を手の甲で隠している。 寄せられた眉が色っぽい。 「声を出して····ん?」 声を押し殺すその手を外そうとして、強く握りしめていることに気づいた。 「悠さん···」 手を握り、その指をゆっくりと開いていく。 すると中から俺の渡した鍵が出てきて、強く握り締めていたためか手のひらは赤く染まっていた。 「手、痛いでしょ?ほら···渡して?」 「あ···、」 鍵を指で摘まみ取ろうとすると、軽く抵抗される。 その仕草が俺の心を乱した。 ···もしかして 「俺が渡した鍵だから··離したくないんですか?」 「··ッ、調子に乗るな。ただベッドに放置したくないだけだ···」 その様子が照れていることを示していて、顔がにやけてしまう。 「キーケースに付けてくる」そう言って顔を赤く染め身体を起こそうとするのを、肩を掴んで引き留める。 どうしてこんなにも可愛いのだろう。 俺が渡したというだけの鍵を、こんなにも大切にしてくれる貴方が愛しくてたまらない。 「···ダメですよ、貴方はベッドから降りないで。俺が置いてきます。」 肩を押してベッドに戻すと、俺は悠さんの手から鍵を受け取り身体を起こした。 「あぁ、そうだ···」 「ンッ!」 チュッ、チュクッ···チュルッ··· 上から押さえつけたまま、柔らかい唇を塞ぐ。 深く口付け、舌を絡めていった。 空いている手で脇腹を撫で上げ、カリッと指先で乳首を引っ掻くと「ンッ!」と喉の奥から嬌声が上がる。 「ハッ、蒼牙、鍵···ンッ、」 キスの合間に発する言葉を無視して舌を絡め、吸い上げながら甘く噛めば身体がピクリと動いた。 その僅かな動きさえもが俺を煽っていく。 チュッ··· 音を響かせながらゆっくりと唇を開放すると、潤んだ瞳が俺を見つめてきた。 「···俺が戻って来るまでに心の準備をしておいて。今日は朝まで貴方を抱きますから。」 頬を撫で、微笑みながらそう伝えベッドから降りる。 そうして一歩を踏み出したその時···「早く戻ってこいよ。」と小さな声が聞こたー。

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