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引っ越しの夜4(※)
ぴちゃっ、チュッ、チュッ···
室内に響く卑猥な音。
ベッドに座った俺の足の間では、愛しい恋人の頭が揺れ動いている。
「ふっ、ん··ハァ、ん、」
「··ッ、悠」
時おり息継ぎをしながら口で俺自身を愛撫してくれる悠さんの頭をゆっくりと撫でる。
鍵を置きベッドに戻ると、驚いたことに悠さんは自分でTシャツを脱いでいた。
ベッドの脇に落とされていたそれを見ながらクスリと笑い『お待たせしました··』と抱き締めると、『今日は俺が先にする···』と言って身体を離した。
ゆっくりと俺に覆い被さるように重ねてきた唇と、素肌に触れる肌の熱さ。
悠さんからのキスや愛撫にどんどん気持ちと身体が高ぶっていき、悠さんが俺自身に口付けた時にはそこは既に硬く形を変えていた。
「ん、ンッ···蒼牙、気持ちいいか··?」
下から先端に舐め上げながら、悠さんが上目遣いで聞いてくる。
そのあまりにも色っぽい表情に腰がひくりと動いてしまう。
その反応に気付いたのかクスッと笑うと「ンッ···」と先端をくわえてきた。
「ハッ、やっば···良すぎ、ンッ··」
薄い舌が先端を擽り、口に届かない根本部分を手で扱いてくる。
クチュクチュという濡れた音に鼓膜からも煽られ、そこは既に限界が近かった。
「ンッ···ダメだよ、悠···最後までしないで、ッ、」
撫でていた手を顎に回し、奉仕してくれている顔を上げさせた。
口の端を濡らし頬を上気させたその表情に、ズクンと腰が疼く。
「何で止める··」
瞳を細め不服そうな声を出しながら、悠さんは口の端を拭った。
「今日は俺が先にするって言っただろ···ンッ」
身体を起こしてさらに文句を続けようとした唇をキスで塞ぐと、俺は膝の上に悠さんを抱き上げた。
膝を跨ぐようにして向かい合わせると、深く口付けていく。
···チュッチュクッ、チュッ··ぴちゃっ、
舌を絡め、歯列をなぞる。
上顎を擽り、柔らかい下唇を吸い上げていった。
「ンッ、そ、が···フッ、」
さっきまで俺に文句を呟いていた唇から甘い声が紡がれる。
濃厚なキスで力が抜けた悠さんの身体を抱き締めると、耳を舐め上げた。
「ハッ、もう充分···それよりも··」
「ンアッ!」
鼻先で耳を擽りながら双丘に手を這わし両手で撫で回せば軽く仰け反る。
そうして撫でる手はそのままに指で後孔を探り、たどり着いたそこを軽く押した。
「···ここで俺を受け止めて··」
押し付けた指でグリグリとそこを弄れば「ハッ、ン···」と細く高い声で啼き、頭を肩口に埋めてきた。
スウェット越しでも感じるのか悠さんは身を捩り、その仕草で互いの下半身が擦れ合う。
まだ触れてもいない悠さんのそこは目に見えて形を変えていて、俺のものを愛撫しながら感じてくれていたのかと嬉しくなる。
ほんと、たまらない···
「悠、腰上げて··?」
耳元で囁けば「ッ、あ··」と可愛い声が響く。
僅かに震える身体がゆっくりと腰を上げるのを下から支えていた腕で助け、スウェットと下着を一気にずらした。
太股で引っ掛かったスウェットは悠さんの形の良いヒップをより強調させる。
上からそれを見下ろし、逸る心でその引き締まった双丘を鷲掴んだ。
「アッ!や、」
やわやわと揉みしだき、両手でそこを広げると悠さんの口から高い声が上がる。
俺の首に腕を回し、胸を押し付け羞恥に堪える身体をゆっくりと押し倒した。
「ッ、蒼牙···」
誘うような悠さんの声に、理性が切れそうだ。
「ちゃんと脱がないとやりにくいから··」
引っ掛かったスウェットに手をかけ脱がしていく。
見下ろした悠さんは顔を赤くしたまま俺を見つめていて、晒された自身は勃ち上がり震えていた。
潤んだ瞳とうっすらと開かれた唇
耳に届く吐息と甘い声
上下する胸とピンと立った尖り
シーツを掴む手に、しどけなく開かれた脚····
···全て、俺のものだ
強い独占欲と尽きることのない愛しさに突き動かされ、俺はゆっくりと悠さん自身に口を寄せていったー。
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