side 悠 「ンアッ、あ··やだ、それ··ッ、」 自分の口から信じられないくらい甘い喘ぎが洩れる。 俺自身を口で愛撫していた蒼牙は、まだ達していないそこを片手で撫でながら舌先で後ろに触れてきた。 ぴちゃっ、チュッチュッ···チュルッ·· 脚を大きく開き、蒼牙の顔をそこに受け入れているだけでも恥ずかしくてどうにかなりそうなのに、さらに後孔を舐められては死ぬほど恥ずかしい。 「あっ、ンンッ、やだって···」 身体を捩り逃げようとするが腰をガッチリと掴まれ、逃げられない。 震える手で頭を押して抵抗すると、顔を上げた蒼牙がクスッと笑った。 「こんなに気持ち良さそうにしてるのに、何でそんなに抵抗するかな。」 「ンアッ！」 自身を下から舐め上げられ、そのまま先端を尖らせた舌先で擽られる。 甘い痺れが腰から背中に走り、太股で頭を挟み込んだ。 「ほら、脚を開いて··ちゃんと濡らさないと··ローション無いんだから··」 「あ、ンアッ、」 チュッ、チュッと音をたてながら内腿を吸われる。 弱い刺激のそれも、敏感になった身体には強烈で。 「ね？···俺を受け入れて··」 甘えるような、懇願するような···そんな声が聞こえる。 そうしてまた自身を優しく吸われれば、下腹部がキュッと締め付けられるような、むず痒い快感が走り抜けた。 逃げたいほど恥ずかしくてたまらないのに、蒼牙から与えられる快感に抗えない。 「くっそ··、死ぬほど恥ずかしいんだからな···」 「ん、いいこ···大丈夫だから··」 観念したように脚をゆっくりと開くと、小さく呟きまた後孔に舌を伸ばしてきた。 「ん、あぁっ···！」 何が『大丈夫』なのか、とか 『いいこ』って子供か、とか 心の中で呟くが口から出るのは高い嬌声で。 チュッ、チュッ··クチュクチュ、チュルッ 力を抜けと自身を撫でられながら、濡れた舌が後孔を解していく。 やがて淵を舐めるだけだったそれは、硬く尖らせて中にも触れてきた。 「あ、やぁ···フッ、ンァッ！···クッ、」 女のような喘ぎが嫌で固く口を結んでみるが、鼻から抜ける吐息は我慢しようがない。 抜き差しを繰り返し、唾液を使って湿らせてくる。 何度も何度も舐めては、中を解そうと舌でつつく。 「ハッ、少しずつ柔らかくなってきた···ンッ、」 どのくらいそうしていたのか、蒼牙が嬉しそうな声で呟いた。 その声にホッと息を吐き、力を抜いた途端··· 「ンアァッ！」 蒼牙の長い指が奥まで差し込まれたー。 「ンアッ、あ、蒼牙···もう、」 時間をかけ指で後ろを解されていった。 確認していないが、多分もう３本は挿入っていると思う。 グチュグチュと鳴り響く卑猥な音。 俺の感じる場所なんか蒼牙は熟知していて、長い指がそこを刺激してくる度に身体が跳ねた。 羞恥心や戸惑いなんかはとっくに消え去り、今はただ蒼牙を感じたくて仕方がない。 ゆっくりと手を伸ばし引き締まった肩に触れた。 固く筋肉の浮き出た腕にかけなぞると、「ッ、悠···」と欲に濡れた瞳が見つめてくる。 自分だってまだ達していなくてツラいだろうに、俺の身体ばかりに気を使い優しく解してくれた。 もう大丈夫だから···だから、早くお前にも気持ちよくなってもらいたい。 「蒼牙····もう、いいから、」 思いを込めその綺麗な顔を撫でた。 安心させたくて微笑んで見せると、蒼牙も俺の頬を撫で微笑む。 そうして身体を俺に寄せると、柔らかい唇が耳に触れた。 「ん、ありがとう···」 「あッ、」 囁く声と吐息にまで身体が反応してしまう。 指が抜かれ埋まっていたもの無くなると、自分の後ろがヒクついているのが分かった。 脚を大きく開き、蒼牙の身体を挟み込む。 「ゆっくり挿れるから··そのまま力抜いてて··」 腰を持ち上げられ、後ろに熱い塊が触れた。 期待で身体が震える。 訳が分からなくなるくらいに愛してほしい。 俺だけに見せる、あの男らしくも厭らしい··余裕の無くなった蒼牙に触れたい。 大きく深呼吸をすると身体の力を抜いた。 「早く来いよ···朝まで、俺を離すな···ンアァッ！」 蒼牙の耳に小さく呟くと、一気に熱い塊が挿入ってきたー。