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確めたい(※激甘閲覧注意)

「フッ、そう··が···ンッ、」 細い身体を強く抱き締めたまま何度も口付けた。 暗いとはいえここは路上で、周りには帰宅中のサラリーマンや学生が通っていて。 皆、一度足を止め驚いたように見つめてはそそくさと去っていく。 時には悲鳴じみた声も聞こえてくる。 見られてもいい。 むしろ見せつけたい。 この綺麗な人は俺だけのもので、俺だけが幸せにしてあげることができるのだと。 「···悠さん、ごめんなさい··でも、もう少し···」 キスの合間に謝れば、悠さんがフッと笑った。 「ん、いいよ···俺も、まだしたい···ンッ··」 そう言って今度は悠さんからキスをしてくれる。 いつの間にか背中に回されていた腕にキュッと力が加わり、抱き締めていた身体がさらに密着する。 チュッ···チュ、クチュ··· 何度も角度を変え、舌を絡ませ、熱い口啌内をなぞった。 「はっ···蒼牙···」 「悠さん···」 やっと自由にした唇から熱い吐息が洩れる。 見つめた瞳は濡れていて、抱き締めた身体は僅かに震えていた。 明らかに欲情しているその表情にゾクゾクする。 きっと俺も同じような顔をしているのだろう。 頬を撫でる悠さんが艶然と微笑んだ。 「家まで我慢しようと思ってたのにな···」 「···しますか?我慢」 そう言って瞼に口付ければ、「お前は出来るのか?」とクスクスと返された。 「無理です。今すぐ貴方が欲しい···」 ギュッと抱き締め耳元で囁けば、「俺もだよ」と呟く声が聞こえたー。 「ンッ、あぁっ···!そ、が···ッ」 耳に心地好い喘ぎが照明を落とした部屋に響く。 繁華街のラブホテルまで我慢できなくて、駅前にあるビジネスホテルに入った。 ロビーのソファにキスで力の抜けた悠さんを待たせ、恥も外聞もなくとったダブルの部屋。 部屋に入った途端、貪るように求めたキスに悠さんは必死に応えてくれた。 キスを交わしながら互いに性急に剥ぎ取った衣服をそのまま床に落とす。 縺れ合いベッドに押し倒した悠さんが綺麗に微笑むのを見て、俺の理性は完全に切れた。 グチュ、グチャ···クチュ、 ハァ···と荒い息を飲み込み、目の前に晒した悠さん自身に舌を這わす。 口に迎え入れれば、しなやかに身体を仰け反らせ「あぁっ!」と喘ぎ頭に手を添えられた。 「はっ、蒼牙···!ンッ、ヤッ···!」 大きくも細い手が髪を乱す。 『もっと』···と押さえつけているようにも 『離せ』···と引き離そうともとれるその仕草が愛しくて堪らない。 「ん···、すごく熱いね··悠のここ···」 「ば、かやろ···言うな···ッ··、」 先端にキスを落とし上目遣いで悠さんの顔を覗き見る。 目尻に涙を溜め、甘い吐息と高い喘ぎを溢しながらも悪態を吐いてくるその様子に知らずと口角が上がった。 「もっと感じて···ん、」 「アァッ!···フッ、あ··んッ···!」 囁きと共に、また悠さん自身に口を寄せる。 何度も吸い上げ、舌で擽り、手で擦り上げていく。 グチャグチャ···と卑猥な音と淫らな声が混ざり、それがさらに俺を煽った。 指でなぞった後孔はすでに濡れ、口での愛撫に合わせてヒクついているのが分かる。 「ハッ···悠、可愛い···」 一度頭を上げ、涙を滲ませた顔を見つめた。 「ンッ、蒼牙··!」 そう言って手を伸ばしてくるのが愛しくて、身体を寄せると噛みつくように口付けた。 すぐさま首に回された腕を外し、指を絡めて顔の横に縫い付ける。 クチュ、チュッ···クチャ··· 何度も重ねたのに、その唇の甘さは飽きることがなくて。 「ハッ···!」と息継ぎをする吐息さえも飲み込み、深く口付けた。 チュッ··· そうして音を鳴らしながら唇をゆっくりと離せば、互いの口を銀糸が繋ぎ···プツリと切れる。 馬乗りになり両手を拘束したまま見下ろした悠さんの壮絶な色気に、クラッと目眩がした。 晒された白い二の腕 上下する紅い胸の尖り 息を整えようと、唾液を飲み込み動く喉仏 濡れた唇のすき間から見える舌 切なげに揺れる瞳 乱れた前髪から見える汗ばんだ額··· 淫らなのに、胸が締め付けられるほど綺麗で。 ···俺だけが知っている、俺だけに見せる姿だ。 そう思うと押さえきれない欲望が沸き上がってくる。 「ごめん、悠···酷くするかも···!」 堪らなくなって強く抱き締めると、「ンアッ!」と甘い喘ぎが耳に響く。 互いの熱源が擦れ合い、濡れた感触が更なる刺激を生んでいく。 「ハッ、いいよ···酷くしても···」 しどけなく開かれた脚が俺の身体を挟み、細い腰が誘うように揺れる。 「ッ!···堪らないね、その誘い方···」 押し付けられる悠さんの腰を抱え上げ、痛いほどに勃ち上がった自身を後孔に押し付ける。 「慣らしてないから···辛かったら言って···」 耳を食みながら囁けば、クスッと笑う吐息と艶めいた声が耳に届いた。 「ンッ、大丈夫だから···早く······あぁッ!」 愛しげに頭を撫でられる。 ···それを合図に俺は腰を押し進めていったー。

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