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確めたい3(※)
ギュッ···と強く抱きしめられ、暖かい腕の中で大きく息を吐く。
互いに一度熱を吐き出したことで少しだけ余裕ができ、ハァ···と息を整えていった。
「ごめん、なんか···色々我慢できなくて。」
ボソッと謝る蒼牙がおかしくてクスクスと笑いが溢れた。
まだ抜かれていない蒼牙自身が中で主張している。
こんな状態の蒼牙が一度のセックスで終わるとは思えない。
···それに今日は俺もまだ蒼牙を感じたい、そう思った。
「蒼牙···」
チュッ···
いつも俺がされるように、蒼牙の耳に口づけた。
そのまま微笑んで見せると、フッと笑いながら額にキスを落としてくる。
「···今度はゆっくり···愛させて。」
「ンッ、」
囁きと共に首筋に唇が降りてくる。
チュッ···チュッと音を響かせながら吸い付き、薄いキスマークを残されていく。
「チュ···悠···」
「ンアッ!」
名前を呼ばれ視線を向けようとすると、急に蒼牙が自身を引き抜いた。
イッたばかりの身体はその刺激をも拾い、小さな喘ぎ声が洩れてしまう。
「いい声···もっと聞かせて···」
そう言って、蒼牙は身体を少しずつ下にずらしていく。
チュッ··チュッ···
「フッ、ンッ···」
擽ったいだけではない···明らかに感じる快感に身を捩り、蒼牙の肩に手を置いた。
そうしてたどり着いた胸元に唇を寄せてくると、蒼牙はフッと笑った。
「ここ··すごく尖ってる···可愛い··」
「ばか、言わなくていい···ンアッ!」
クチュ····
熱い舌が敏感になった胸の尖りを刺激してくる。
ゆっくりと味わうように舐められ、押し潰す。
舌先でクリクリと突いてきたかと思えば、イタズラに絡め、きつく吸い上げられる。
反対の胸は指で捏ねられ、ピンッと弾いては爪で引っ掻かれた。
「ん、ああっ···!」
一度に両方の乳首を弄られ、その甘い痺れに背中を仰け反らせた。
俺の反応に気を良くしたのか、蒼牙からの愛撫は熱を増すばかりで。
強い刺激に身体を捩って逃れようとしても、ベッドに押さえつけられていては僅かな抵抗にしかならない。
「フッ···あ、そう、が···ンンッ!」
クチュ··チュッ··チュル·チュッ···
交互に指と唇で愛撫され、感じすぎて高い声を上げ続けていった。
「ん···悠···」
蒼牙がやっと顔を上げた時には、そこは紅く尖りイヤらしく濡れていて···フッと息を吹き掛けられるだけでも感じてしまう。
「はっ、も···そこばかり触るな···ンッ、俺にも、させろ···」
何とか蒼牙を押し返しながら身体を起こし、震える手を伸ばして蒼牙自身に触れようとした。
ところがその手を掴み、蒼牙は意味深に笑った。
「すごく魅力的な申し出だけど···今日は悠は触っちゃダメ。」
「ッ、なんで···?」
起こした身体をギュッと抱き締めて耳元で囁く声に、ゾクッと背筋が震えた。
「今日は、悠の中だけでイきたいから···だからダメ···」
「···!」
押し付けられる蒼牙自身の熱さと硬さに、思わず声を失った。
さっきまでこれが俺の中に入っていたのか···
そう思うと胸と腹の底がキュッと絞まるような感覚が走った。
恥ずかしさや躊躇いよりも、感じるのは蒼牙への愛しさばかりで。
俺は蒼牙の胸に手を添えると力を込めた。
「だったら···ンッ、」
「っと、···悠··?」
グッと身体と腕に力を入れ蒼牙を押し倒す。
そうして蒼牙の上に馬乗りになると見下ろしながら囁いた。
「だったら、早く···俺の中に来い··」
「ッ!!悠···」
驚きに目を見開くその表情が可笑しくてクスッと笑って見せると、手を後ろに伸ばしてソッと蒼牙自身に触れた。
熱い···
触れた蒼牙自身を支えると、腰を浮かせて後ろに宛がう。
「···ッ、大丈夫?」
ジッと見つめそう聞いてくる蒼牙に微笑んで見せると、俺はゆっくりと腰を落とした。
「ンッ、あ····ハッ、あアッ···!」
二度目とはいえ、本来受け入れるように出来ていないそこに蒼牙を迎えるのはやっぱりキツい。
それでも先ほどまでの行為で濡れていたそこは、苦しさはあるものの痛みはなくて。
引き締まった腹筋に手を添え、何とか腰を落としていった。
「ん···蒼牙····」
一番深い場所まで迎え見下ろしながら名前を呼べば、そこには艶然と微笑む蒼牙がいて。
「ハッ···最高だね。···綺麗で、淫らで、可愛くて···おかしくなりそうなんだけど··」
「ンアッ!だ、め···触るなっ···アッ、」
下から伸びてきた長い腕が腰をスルリと撫で上げ、胸を揉み込む。
親指で胸の尖りを押し潰しキュッと摘まんでは軽く引っ張る。
身を捩れば中にある蒼牙自身が奥を刺激し、思わず声を上げてしまう。
時おり蒼牙が腰を突き上げるように動かしてくるのが堪らない。
「ね···悠。」
蒼牙のイタズラな手を止めようと、その手を掴み軽く睨む。すると···甘い声で呼び掛けられた。
「ンッ··なんだ···?」
全ての動きを止め··掴んだ手に指を絡めて握り返してくる蒼牙に、吐息と共に問う。
「···もし俺が名古屋に転勤になったら···引き留めてくれる?」
「·············」
俺を真っ直ぐに見つめてくる蒼牙に言葉を失った。
思ってもいなかった言葉に、真下にいる蒼牙をまじまじと見つめる。
その表情は真剣で···からかっているとは思えない。
もし蒼牙が転勤になったら···?
「·····悠?」
固まってしまった俺の頬に蒼牙が優しく触れる。
「···嘘だよ、忘れて···」
「引き留めない」
「···え?」
フッと笑った蒼牙が言葉を言い終わる前に、俺は答えた。
驚いたような表情で見上げてくる蒼牙の蒼い瞳を見つめ返す。
「引き留めない。それがお前のしたいことなら。」
「····そう、」
「けど···」
どこか寂しそうに笑う蒼牙に俺はニッと笑って見せると言葉を続けた。
「その時は仕事を辞めて、俺も一緒に名古屋に行く。」
「·······!!」
「愛してるから···絶対に離れないよ。」
「悠···!」
「っ、あッ!」
そこまで伝えると蒼牙が急に身体を起こして強く抱き締めてくる。
同時に中にある蒼牙自身がグッと大きくなるのを感じた。
「ハァ···だから、お前も俺を離すな····ンッ、」
心の底からの願い。
離さないから···蒼牙も離れないで。
広い背中に腕を回し想いを込めて呟くと唇が重なってきた。
開いていた唇の隙間から熱い舌が差し込まれ、歯列をなぞり上顎を擽る。
クチュ···チュッ···と交わされる口付けに翻弄されながらも必死で応えていった。
「ンッ、そう···が···ふっ、ンンッ··!」
チュッ、クチュクチ···チュッ···
「悠···愛してる···ハッ··愛してる····」
何度も囁きながら繰り返される深い口付けに、心も身体も満たされていくのを感じたー。
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