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デートしましょう5(※)

side 蒼牙 「ッ、···っあ、」 耳に掛かる押し殺した悠さんの喘ぎと吐息。 片手を悠さんのズボンに突っ込みたどり着いたそこをやわやわと揉みしだきながら、顔を背けて晒された首筋に吸い付く。 チュッ、チュッ···と何度も軽く吸い、僅かに乱した襟元から覗く鎖骨に舌を這わした。 もっと下···紅く色付いた尖りに触れたくて服のボタンを外そうと手を伸ばすと「ダメだ···」と手首を掴まれた。 「そこは···ん、ダメだ。···頼むから、」 俺を見つめる瞳は熱く濡れているのに、困ったように制してくる悠さんに微笑んで見せた。 「分かりました。じゃあ、『ここ』には触れません。」 「ンッ!」 指で悠さんの性感滞である胸の尖りを押し潰せば、途端に色っぽい声が上がる。 「悠さん···」 乱れた呼吸を調えるように深く息を吐く悠さんの肩に額を乗せた。 甘えるようにスリッと擦り付けると、優しく頭を撫でてくれる。 「こっち···ここはもう少し··良いですか?」 まだ許してくれるのを良いことに、俺は悠さん自身を取り出しゆるゆると扱いた。 「ッ、あ···」 そこは硬く形を変えていて、俺の手の動きに合わせてグチュグチュと音をたてている。 「やめ、蒼牙···!」 押し退けるように俺の肩に手を置き力を込める悠さんにフッと笑いが溢れる。 恥ずかしさから声を押し殺し、震える腕で抵抗されたって可愛いだけだ。 「大丈夫···汚さないようにするから、安心して下さい。」 耳元にそう囁き柔らかい耳朶にカリッと歯を立てた。 同時に悠さん自身を愛撫する手を強める。 「フッ、ンー···!」 片手で自分の口を押さえ声を我慢する姿に背筋がゾクゾクする。 グチ、グチュグチュ···クチュ、クチュ·· 「もう··やめ、蒼牙···イク、から···ッ、」 小さな声で俺の耳に訴え肩を強く掴まれた。 「イッて下さい···」 愛しさに胸が締め付けられながら目尻にキスを落とせば「ダメ···声が···我慢できなッ、」と苦しそうに顔を歪めた。 本当···堪らない。 格好よくて綺麗で···そして淫らで。 「そ、が···ンッ、フッ····」 愛撫する手はそのままに、俺は悠さんの口に噛み付くように口付けた。 クチュクチュと口啌内を貪り舌を深く絡める。 上顎を舐め歯列をなぞれば「ハッ、ふぁ···」と甘い声が洩れる。 それすら飲み込むように深く···何度も重ねた。 「ンッ、······!」 やがて喉を鳴らしながら悠さんの身体が震え、肩に爪が食い込む。 同時に手のひらに感じる熱く濡れた感触に、ゆっくりと唇を離していった。 互いの唇を繋ぐ糸がプツリと切れ、艶やかに薄く開かれた唇が色っぽい。 「気持ちよかったですか?」 手のひらに受け止めた悠さんの欲を舐めとりながら視線を向ければ、暗くても分かるくらいに顔を赤く染めていて。 「しんじ、られない···そんなもの舐めるなっ」 慌てて手を掴まれ引き戻される。 「何言ってるんですか。もう何度も飲んだでしょう?」 「···ッ、いいから、早く手を洗ってこい。」 からかうようにクスッと笑えば、出口を指差しながら悠さんが小声で呟く。 恥ずかしそうなその様子が可愛くて、もっと触れたいのを我慢しながら身体を離した。 「分かりました。ちょっと待っててくだ」 『ひッ、た、助けて···!』 俺の返事と同時にスクリーンから悲鳴と低く暗い効果音が鳴る。 思わず視線を前に向けたのが間違い。 それを認識したと同時にビクッと身体が震え、そのまま固まってしまった。 忘れてた···! 悠さんを可愛がることに夢中ですっかり頭から抜けていたけど··· スクリーンには寝室と思わしき場所に現れた青白い人影が、男性にゆっくりと近づいているところで。 「·····悠さん、」 「なんだ?」 自分の衣服を整えていた悠さんを小さく呼ぶ。 「無理です。一緒に行ってください···」 恐怖心が一気に襲ってきて、情けなくも俺は悠さんの同行を願った。 こんな映像を視界に捉えたままここを出ていくなんて····そんな高等なこと俺には無理だ。 「······バカだろ、お前。」 さっきまでの甘い喘ぎが嘘のような、呆れた悠さんの声。 本日3回目の『バカだろ』発言に「すみません···」と項垂れ、泣きたいような気持ちで苦笑する悠さんを見つめたー。

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