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12月15日夜3(※)

side 蒼牙 口の中に甘酸っぱい香りと味が広がる。 クチュ···と押し込まれる苺を舌の上で潰し飲み込む。 そうして今度は俺から舌を伸ばし、悠さんの口の中を掻き回した。 「ンッ、は···、」 甘い吐息と洩れる声に背筋がゾクゾクする。 クチュ、チュッ、チュク··· 上顎を舐め舌先を絡めれば、細い指が後頭部を撫でる。悠さんから求めてくれたことが嬉しくて、何度も角度を変えては深く貪るように口付けていった。 そうして唇を奪ったまま細い身体を胸の中に抱き込み、服の裾から手を差し込んでいく。 腰骨から脇腹、胸へと手を這わせば、引き締まった身体がフルッと震えるのが伝わってきた。 「ん、蒼牙···」 僅かに唇を離し俺の頬に手を添えると、熱い眼差しで見つめてくる。 その欲に濡れた表情と、俺を呼ぶ甘い声が愛しい。 「悠、手を上げて···」 「ンアッ···」 耳朶を甘噛みしながら囁けばピクッと身体が跳ねた。その反応に気を良くして、柔やわと食んでいく。そうして服の裾を掴むと一気に引っ張り上げた。 バサリと脱がせた服をそのまま後ろに投げ、晒された白い肌に唇を寄せた。 「···良い匂い。悠の香りだ··」 首筋に鼻を擦り寄せスンッと嗅いでから、チュッとキスを落とす。 柔らかい皮膚を吸い上げ、俺の痕を残した。 「はっ···バカなこと言わなくていいから···っ、」 ゆっくりと身体を押し倒し覆い被されば、恥ずかしそうに髪に指を絡める。 反対の腕は背中に回され、触れる場所全てから熱が伝わってくる。 その時、テーブルの上に置いてあるケーキが視界に入り···フッと笑いが溢れた。 「ね···ケーキ、食べて良い?」 頭に回されていた手を掴まえ、その大きくて細い手にキスをしながら悠さんの目を見つめる。 「え···?」 戸惑う悠さんにクスッと笑いかけテーブルに手を伸ばした。 指でケーキのクリームを掬い取り、悠さんの唇に口付けながら程よく浮き出た腹筋にゆっくりと塗り付けていく。 「ちょ、蒼牙···ンッ!」 慌てて俺を押し戻そうとする腕を捕らえ、深く口付けながら何度も身体にクリームを塗っていった。 甘い香りが漂う中、ぬるつく指先を悠さんの身体に這わす。 「ンアッ、やめ···なにする、ンン!」 恥ずかしさで震える胸の尖りにも生クリームを塗り付け、唇を解放し身体をずらした。 「うわ···エロ···」 目の前に晒された悠さんの姿に、ゴクリと喉が鳴った。 胸の尖りを中心に脇腹、鎖骨にまで生クリームが広がり、羞恥に赤く染まった肌が白いクリームの厭らしさを引き立てる。 「お、前···何考えて!」 憎まれ口を吐く悠さんを無視して、引き寄せられるようにそこに口を寄せた。 ペロッ··· 「ンアッ!あ···!」 舌を伸ばし鎖骨を舐めると、悠さんの口から高い喘ぎが洩れる。 その甘い響きがもっと聞きたくて少しずつ舌を這わしていった。 ちゅ、チュク···ペロッ··· 「あ、はっ···蒼牙···この、変態···!」 震える身体を押さえつけて抵抗を奪い、鎖骨から段々と下に唇をずらしていく。 感じながらも俺を罵るのが可愛くて、殊更ゆっくりと悠さんの身体のクリームを舐めとっていった。 そうして、たどり着いた胸の尖りに舌を絡めると「ンアアッ!」とクリームよりも甘い喘ぎが頭上から降ってきた。 ちゅる···チュク、ちゅっ···ペロッ、ちゅ··· 「はっ、ンン···あ、そう、が···アんっ!」 仰け反り逃げようと身体を捩るその動きにも煽られ、執拗に舐め上げ···そして吸い上げていく。 尖らせた舌先でクリクリと弄り、舌全体で舐める。 クリームを全て舐めとってもまだ舌を絡ませ、音をたてて吸い上げた。 「ふあ、あ···も、そこばっかり···ンッ!」 「悠···可愛い···」 耳に心地よい喘ぎと、舌先に感じるコリッとした感触が堪らない。 やがてピンッと主張し赤く色付くそこを眺めると、反対側へと舌を伸ばした。 「蒼牙···あ、もう···!」 下半身をモゾッとさせた悠さんの動きにドクッと心臓が音をたてる。 俺自身にも悠さんの恥態と喘ぎ声に煽られ熱が集まっていて···本当は今すぐにでも突き入れたいのを我慢し、悠さんの胸から顔を上げた。 「ん···甘くて美味しい。ね、悠···悠も食べる?ケーキ···」 「んっ、は···?何を、」 そう言って顔を覗き込めば、濡れた瞳が戸惑いに揺れた。その様子に微笑んで見せると、ケーキに手を伸ばし一口分を指に取り掲げて見せた。 「···はい、どこに付けようか?···頬?それとも口?」 「····っ、」 優しく訊ねれば、俺の言葉の意味を悟り顔を赤く染めていく。 「貴方の為に作ったケーキだから、悠が食べて?」 追い討ちをかけるようにそう囁きニッコリと笑えば、悠さんはゆっくりと手を伸ばしてきた。 「···ままで、···」 「ん?」 小さな呟きに首を傾げれば、悠さんは俺の手を掴んで微笑んだ。 「このままで··良い···ん、」 「っ、」 そう言って俺の手を引き寄せると、ゆっくりと指先に唇を寄せた。 そうしてクリームの付いた指を口の中に迎え入れると、チュク···と音を鳴らして吸い付いてくる。 チロチロと指を舐めては絡まる熱い舌。 チュッ、チュク···と何度も吸い付き、指の間にまで舌を這わす悠さんの姿は、まるで俺自身を愛撫してくれている時のようで。 その光景は俺の欲に一気に火を点けた。 「んっ、そのまま···舐めてて。」 一心に舌を絡める姿に目眩がするほどの激情を感じながら、 俺は空いている方の手を悠さんのズボンと下着にかけたー。

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