290 / 347

アニマルパニック5(※)

side 蒼牙 「ふっ....んあ..!」 ピチュ...チュク... 悠さんの抑えきれない喘ぎと水音が寝室に響く。 「チュッ、気持ちいい?」 我ながらひどく甘い声でそう問えば「んっ...聞くな...!」と睨んできた。 その目尻を赤くして睨んでくる瞳が本当に猫のようで、頭に着けた耳とよく合っている。 ベッドに押し倒した悠さんの衣服を剥ぎ取り、白い首筋から胸元、腰骨へと唇を這わせていった。 時折チュッ...と吸い付けば紅いキスマークがそこに残り、その度に身体がピクッと反応するのが愛しくて。 所有印を残す度にそこを指でなぞった。 そうしてやっとたどり着いた悠さんの下半身はすでに反応を示していて、リビングでのキスからこっち俺に欲情してくれていたのだと思うと嬉しくなった。 『もっと気持ちよくなって...』 囁きと共に晒された悠さん自身に吸い付けば『うあっ!』と仰け反り頭を押さえられた。 『あ....こ、れ』 呟かれた言葉に視線だけ向ければ、俺の頭に着けてあったウサギの耳を見つめながら撫でていて。 『....昨日は可笑しかったのに、今日は...』 そこまで言うと悠さんは頬を染めて顔を反らした。 その様子が可愛くて、俺は深く悠さん自身をくわえ込んだー。 「ンッ....も、そうが....あっ!」 「クチュ...うん、イッていいよ...」 口に迎え入れた悠さん自身が震えている。 限界まで張り張り詰めたそこは、もういつ欲を解放してもおかしくないくらい熱く脈打っていて。 ...このままイかせたい。 そんな思いで尖らせた舌先で先端をつつけば「ああっ...!」と大きく仰け反るのが色っぽい。 「はっ...も、ほんとに...ダメだって...あ、あぁあ!」 音を響かせ強く吸い上げれば、腰を浮かせて悠さんが欲を放った。 「ん、ん...はっ...ごちそうさま..」 口の中に広がる白濁を全て飲み干し口許を拭いながら身体を起こせば、荒い息を吐く悠さんと目が合った。 恥ずかしそうに見つめてくる瞳と頭に着けた猫耳が、いつもは精悍な顔を甘く艶目いたものに変えている。 「...俺も、する。」 肘をついて身体を起こしながらそう呟くと、悠さんは俺の制服に手を伸ばしてきた。 「俺だけ裸なの恥ずかしいだろうが...お前も脱げよ。」 ベストを脱がしシャツのボタンを外すと、そのまま首筋に顔を埋め強く吸われる。 「んっ、」 思わず小さく声を洩らせばぺロッとそこを舐められた。熱い舌で舐めては吸われを繰り返される。 その様子が可愛くて...頭をゆっくりと撫でながら笑いが溢れた。 「本物の猫みたいだ、チロチロ舐めて...」 「...うるさいな。」 恥ずかしそうな声が聞こえてきて、またチュッ...と吸われる。 暫く好きにさせていると、カチャ....とベルトを弛める音が響いた。 「...お前だって、もうこんな....」 「っ...!」 小さな呟きと共に下半身がゆっくりと撫でられる。 下着越しのその感覚はひどくもどかしくて、もぞっと身体を揺らせばそれに気づいた悠さんがチラリと視線を寄越してきた。 「.....ん、」 脈打つそれが柔らかい粘膜に包まれる。 下着から取りだし丁寧に手を添えて顔を寄せるその姿はあまりにも刺激的で、視覚からも煽られた。 クチュクチュ...と音を鳴らし、下から先端にかけて舐め上げる。 根本部分は長い指で扱かれ、尖らせた舌先でチロチロと擽られる。 「はっ....」 「チュ...蒼牙も...気持ちいいか...?」 「....!!」 僅かに顔をあげそう聞いてくるその表情に息を飲んだ。 濡れた唇、 震える睫毛、 紅潮した頬、 そして... 「どうしよう....なんか、すごくキた...!」 「は?え....んあ!」 猫耳を着けたまま上目遣いで見上げられて、俺の理性は簡単に崩れた。 足の間に身体を丸めるようにしていた悠さんの背中を撫で下ろし、その白い双丘をやんわりと揉む。 そうして秘められた後孔に指を這わすと、大袈裟なくらいビクッと身体が震えるのが分かった。 「ほんと可愛い...ここ解してあげるから...悠は俺の、そのまま気持ちよくして?」 「あ...んっ...!」 固く閉ざされたそこを指先でつつけば甘い声を上げる。 その声にまたずくんと腰に血液が集まり自身が反応してしまう。 「....ふっ、んん....チュッ...」 俺自身を両手で支え、またそこに吸い付いてくれる。 吐息混じりの喘ぎとピチャピチャと響く水音。 お互いを求める気持ちが昂り、悠さんも熱のこもった愛撫を施してくる。 「ん、いいこ....このまま、腰上げててね。」 その揺れ動く頭を軽く撫でながら囁き、本物の猫のように腰を高く上げさせる。 「....あっ!んん!..や、あ!!」 無防備に晒された悠さんの後孔にローションを垂らせば、冷たかったのか腰が前後に揺れる。 まるで欲しがっているかのようなその動きに自然と笑みを溢しながら、俺は唾液で濡らした指をひくつくそこに埋め込んでいったー。

ともだちにシェアしよう!