＊　 「あっ……ああ……お兄ちゃんっ……気持ちいいっ……あ……」 　知矢が自らの気持ちいい場所を求め、体を上下させる度、髪が乱れキラリと汗が飛び散る。 　典夫は弟の乳首を弄りながら、その淫らな姿に見惚れ吐息を零す。 「すげー……絶景……エッロ……」 「あ……も……イく……イく……」 　知矢が一際大きく体をのけ反らせたかと思うと、自身から精液が飛び散る。 　白濁とした液体は知矢の胸から顎にかけて滴った。 「綺麗だ……知矢……」 「お兄ちゃん……」 　高く昇っていた意識がゆっくりと落ち着いて来て、知矢はぐったりと兄の胸へともたれかかろうとした。 　しかし典夫はそれを許さず、力強い腕で知矢の細い腰を掴むと、思い切り上下に揺さぶった。 　知矢の中でまだ勢いを失わない典夫の雄が垂直に貫き前立腺を刺激する。 「ひっ……あ、ダメダメ……お兄ちゃっ……」 　実の兄が与えてくれる気も狂いそうな快感に、イッたばかりで萎えていた知矢のそれも再び勃ちあがる。 　けれどもイッたばかりで中々イケない。そんな弟の状態を知っていて典夫はわざと決定的な突きをしない。 「お兄ちゃ……イキたい……イかせてお願い……お願い……」 「だーっめ。この頃エロ差を増したおまえが悪い」 　ｓっ気たっぷりの端整な顔で微笑み、知矢が意識を飛ばしてしまうまで攻めまくったのだった。