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夏祭り編 第10話
「んっ、優斗さん……っあ」
いきなり襲う強烈な刺激。
俺のは触ってなかったけどもちろん完勃ちしてて、優斗さんの手に包まれて強めに上下に擦られてダラダラ先走り溢れさせる。
「捺くん、ちゃんと指動かさなきゃだめだよ」
前握られてビックリして止まってた後孔に突っ込んだ指の動きに気づいた優斗さんがもう片方の手で俺の手を押してくる。
「……っ、う、ん」
また動かしはじめる、けど、ヤバイ。
前弄られながら後ろも弄って、すぐイキそう。
一気に駆け上がってくる吐射感に身体震わせながら耐えるために壁に額擦りつけて荒く吐き出してまう呼吸をなんとか整えようってがんばるけどきつい。
気を逸らすために耳澄ませてまわりの音聞いてみたりするけど、花火大会へと急ぐ声だとか足音とかはしゃぐ声だとか聞いても、逆にこんなとこでなにしてんだろう、なんて思いながらちょっと興奮しちまうっつーか。
あー、もう! 気持ちいんだからしょーがねーじゃん!
「あんま触られたら出る……、ん、っ」
「いいよ、出して。捺くんのもたした方が滑りよくなるだろうしね」
余裕なんてまったくない俺と違って平静なままの優斗さんの熱い手は俺がどうしたら気持ちいかなんてよく知ってる。
最初っからイかせようと動かれたら吐射感増す一方に決まってる。
前擦られまくったら快感がもっと欲しくなって後孔にうめてる指の動きも速くしてしまう。
少し入り込んでるけど表に出れば人たくさんいるはずなのに、外で俺マジでなにしてんだろう。
いやもちろん俺が誘ったんだけどさ。
まさか外で……自分で指突っ込むことになるなんて予想できるはずねーし。
「やっぱり外でするほうが興奮するのかな。いつもより硬いね? それに後ろもすごく良さそうだし」
先走りの量もすごいしね、って優斗さんが俺の耳元で小さく笑ってそれに羞恥で顔が熱くなる。
「ち、がっ」
「そう?」
「ん、っ……」
確かに外でしてるってことにいつもより興奮してんのは確かだけど、それはやっぱ優斗さんと一緒にこうしてるってことが大前提だからだ。
優斗さんとだから理性なんていつもあっという間にブチ切れてとことん堕ちてしまうんだ。
そんなことを荒い呼吸の合間に言えば、
「……っ、あ、っく……」
ぐりっと先端を引っかかれて強く摩擦された。
捺くん、って呼ばれて見れば唇を塞がれる。
後弄ったままでって結構苦しい態勢だけど夢中に触れてくる舌に舌絡みつかせた。
唾液がこぼれるのも気にしないでひたすら快感追って、頭ん中が白くなっていく。
「……ンっ……ん……っ!」
きつく舌吸われて優斗さんの手と自分の指で呆気なく達してしまった。
優斗さんの手に全部白濁吐き出し終えると手と同時に唇も離れていく。
射精して脱力しかけた俺は指を止めて、余韻に深いため息をついた。
「確かに……浴衣ってクるかも」
ぼうっとする頭に優斗さんの欲を孕んだ声がする。
そして間をおかず、ぬるっと俺の白濁をまとった優斗さんの指が俺の後孔に触れたかと思うと、うめたままの二本に添うように挿ってきた。
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