「あ……っ」 指が増えてきつく感じる後孔。 俺の指に添った指が動くように促してくる。 動きを再開したらでも逆に優斗さんの指は俺とは別に好きに中を掻きまわしだした。 「ッ、ん」 確かに俺の白濁を足して少し滑りはよくなった気もする。 ぐちゅぐちゅと俺と優斗さんの白濁が混じり合って音をたててる、って思うとまた妙に興奮するバカな俺。 さっき吐精したばっかりなのに俺の息子はまた勃ちあがってきてて、三本の指でもたらないくらい身体が疼いてた。 壁に身体寄せて熱い息吐き出して身を捩る。 もう、挿れてほしい。 優斗さん、って呼ぼうと口開いた瞬間優斗さんの指が抜けていった。 同時に俺の指も手首掴まれて引き抜かれる。 喪失感感じてすぐに衣擦れの音と指と比べ物にならない質量の熱いものが宛がわれた。 「ごめん、捺くん。もういい？」 少し掠れた声が訊いてくる。 だけど言葉とともに先端が挿ってきて、 「うん……っ、俺も早く」 ほしい、って言った途端に一気に深く突き刺された。 「ッ、ぁ……っ！」 衝撃に背中がのけぞる。 優斗さんのを体内に感じて疼きが増すのを感じた。 「大丈夫？」 「……う、んっ」 そっと腰を撫でる手と宥めるように後頭部にキスされる感触。 平気って頷くとゆっくり動きだす。 いつも使ってるローションじゃないから滑る感触が違う。 そういやゴムもつけてないから生々しく擦れあうのが熱くて、きつさなんて気にならずに快感を求めて俺も腰を動かした。 「捺くんのなか熱いね……」 ため息混じりの声は気持ちよさそうでそれだけで俺も煽られる。 ずるりと抜けていく感覚、ずぶずぶと挿っていく感覚。 最初は慣らすようにゆっくりだった挿送も次第に速度を増していく。 肌のぶつかる音が響いて、優斗さんので中を掻きまわされるたびに自分から甘ったるい声が出てしまう。 「っ……ンっ、ぁ……ッ」 ぐ、っと腰を押し付けられて背中にのしかかってくる重み。 俺の腰を抱く手と、前に回り込んでくる手。 浴衣の中に滑りこんできた手は硬くとがった胸の先端をつまんで引っ張ってって弄ってくる。 びりびりと刺激が駆け抜けて腰を揺らしてたら耳元で囁かれた。 「前は捺くんが弄って」 両手を壁についてた俺は促されるように俺の息子を握った。 さっき吐き出したばっかりなのにもう先走りたらしてガチガチになってる。 自分で後弄ってたときも気持ち良かったけど、やっぱ全然違う。 頭の中は熱で溶けそうだし突かれるたびに勝手に声があがっちまうし。 気持ちよすぎてまじでおかしくなりそうなのに、もっとって揺する。 「捺くん……。声、少し抑えて」 苦笑混じりの言葉がかけられて、外だったと再認識してたら胸を弄ってた手が俺の口元に移動してきた。 半開きになってた口の中に指が入り込んでくる。 その指に舌絡めてしゃぶってってしてたら余裕なさそうな掠れた息が耳をくすぐる。 「っ……！」 いきなり優斗さんのものが全部引き抜かれた。 「こっち、向いて」 言われるままに向き直ると片脚を抱えられて壁に背をつける。 バランスとりにくいけど、でも優斗さんがきっと思ってるように俺も顔見たいから手伸ばして優斗さんの首にまわした。 それでも少しふらつく俺に一気にまた優斗さんのが突き刺さる。 「……っ、捺くん」 激しく下から突き上げながら唇を塞がれた。 優斗さんの首筋も、俺を支える手も、俺自身もめちゃくちゃ熱いし暑くて汗がすごい。 絡み合わせた舌にもしょっぱさを感じながら咥内味わって。 「……浴衣汚さないようにしないとね」 お互い余裕なんてゼロで限界が近づいてんのはわかる。 俺の中で硬く脈打ってる優斗さんのを感じるたびに、俺の身体も跳ねて追い込まれるから。 優斗さんの手が俺の息子を包み込むようにして動きだす。 ついばむようなキスを繰り返しながら熱情に侵されてる優斗さんの目が俺を見つめる。 「捺くんの中に出していい？」 「う……んっ、いっぱい出して……っ」 喘ぎ混じりに言えば強く抱きしめられて、背中が痛いくらい壁にぶつかりながら突きあげられた。 二度目だけど昇りつめるのなんてあっという間だ。 「……ッ、ぁ……くッ」 切羽詰まった優斗さんの声。 一回目イったときの比じゃないくらいに白んでスパークしかける目の前。 ぎゅうぎゅうと優斗さんのものを締め付けてしまうと、一際深く前立腺もろとも抉られて。 ガクガクと身体を震わせながら俺の意識は飛ぶように絶頂に達し、そしてほぼ同時に体内に熱いものが流れ込むのを感じた。