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RED×BLACK 2
「ッ、ちょ……ッ、待てッ!」
部屋の灯りは落としてはいるがそこまで暗くならない程度についている。
ベッドの上で腰を持ち上げられた修悟が握りしめたシーツにはたくさんの皺が寄っている。
「待て、って言われてもね」
ため息混じりに朱理は掌の中にある修悟の欲棒を握りしめ強めに上下を擦ってやった。
「……くッ、そっ! ……ッ待てって!!」
そして後孔にはすでに三本の指が埋まっていて内壁を擦りあげている。
手の内で脈打つ修悟のものはいつ弾けてもおかしくないくらいに膨張し先端からわずか白んだ液体を滲ませていた。
「なにを待てって?」
先端に爪を立てればビクリ、と脈打ち濁りを増した液体が溢れてきた。
「……ッあ」
それに気づいた朱理が欲棒の根元をきつく締めつける。
待てといったのは修悟自身だったがもうあと一歩のところでの寸止めはキツイどころの騒ぎじゃない。
「朱理っ」
「なに」
「離せッ」
荒い呼吸を吐きながらもなんとか言えば、「はいはい」とあっさり朱理は身体を離した。
膨張しきった自身はあと二三度扱けば白濁を吐き出すことが出来る。
息を整える間もなく修悟は手を伸ばして解放しようと触れかけた。
「だれが触っていいって言ったっけ?」
冷ややかに響く声に舌打ちし、次の瞬間には手早く修悟の欲棒の根元にコックリングをはめた。
「ッ、んのボケっ!!」
身体を反転させようとしながらすぐさま悪態つく修悟の背中にのしかかる朱理。
体重をかけられてうつぶせのままベッドに沈められた修悟の腰が少し浮かされ、開かされた両足の間――その中心に熱が宛がわれる。
「修悟、挿れるよ」
ベッドの上でだけ名前で呼んでくる朱理。
それはあのときから変わらない。
初めて童貞を奪われた中学のとき。
友人みんながクロと呼び、名前なんて知られてないんじゃないかと思っていた中、あの日朱理にベッドに押し倒され囁かれた自分の名前。
情事の最中しか名前で呼ばないから、だからこそ呼ばれると勝手に身体が反応する。
首筋に唇が寄せられ腰が押し付けられる。
「……ッ、ぁ……っ!!」
充分にほぐされているというだけでなく、もう何年もかけて慣らされたそこは容易く侵入を許す。
容赦なく一気に深く突き刺され修悟の身体は大きく跳ねた。
自然背中に身体を寄せていた朱理にはその反応は大きく伝わり、ため息を落とした。
「なに挿れただけでイってるんだ、修悟」
言いながら背筋に舌を這わせると小刻みに痙攣する。
「イ……ク、かッ」
「どう考えてもイったろ」
呆れたように言いながら朱理はゆっくりと抽挿を開始した。
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