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RED×BLACK 3

「……く……ッ」 シーツにしがみつく修悟のナカを短いストロークでか掻きまわすように小突く。 ついさっき達したばかりの修悟には刺激が強いのかイキつづけてるのか身体を何度もしならせていた。 「修悟? お前今度ちゃんと捺に訂正しておけよ」 朱理自身に絡みついてくる内壁の熱さと締め付けを楽しみながら朱理はコックリングをはめた修悟のものを指先でなぞる。 射精を管理され吐き出すことができなくなったそれはさっきよりも一層熱く硬くなっていた。 「なに、をッ」 断続的な呻きに近い喘ぎを上げながら、強気な態度を崩すことなく修悟は返す。 「"お仕置き"のこと。お前、イかせてもらえないままお仕置きって伝えてるんだろ」 「……ッん、く……っ、事実……だろッ」 「事実?」 ふっと朱理は笑い身体を起こした。 そして今度は激しく腰を打ちつけ始める。 結合部からはぐちゅぐちゅと水音が響き、肉同士がぶつかる音。 「ひ……っ、ぁ」 抉るような突き上げにずっと修悟の身体はびくびくと震えてる。 「後だけでイケる修悟にイかせないまま終わらせるなんて出来るはずないだろ?」 笑いながら朱理は修悟の欲棒を握りこみ上下させた。 言葉通り前を弄らなくても後孔だけでイクことは修悟にとっては簡単だ。 「っせぇ……ッ! だからそっち触ん……なッ、く」 逆に前を弄られなければそのまま放置して後だけで感じることを優先できるのに、と苛立っているのだ。 最初にお仕置きが発動したときはまだそこまで開発はされていなかったが。 初めての"お仕置き"はふたりが高校一年のときだった。 朱理と修悟の付き合いが朱理により強制的に始まったのは中学3年のとき。 それから流されるままだった修悟が高校のときにきた教育実習生の男に"一目惚れ"したというのが発端だ。 明らかにノンケの教育実習生相手に修悟ができることなんかたかが知れてる。 それでも実習が終わったあとも連絡を取り続け――"告白するから別れる"と言いだしたために"お仕置き"が発動した。 「本当に修悟はバカだね」 「はぁ……ッッ!」 なにがだよ、とでも言いかけた口はそのまま激しい律動に喘ぎをこぼす。 「優斗さんと俺とどっちが好きなわけ?」 「……ぅ…っせぇ……ッ!」 ベッドが軋むほど修悟は揺さぶられる。 毎回毎回何度同じことを繰り返しているんだろうか。

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