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媚薬なHONEY 3

今日は飲み会だった。 大学の友達とみんなで飲んで、途中トイレで出くわした沢崎っていう友達だけどすっげぇ喋るっていうわけでもないそいつが、 『向こううるせーし、こっちで少し飲もうぜ』 なんて言ったから、少しだけーとかって酒飲んで―――。 その途中から記憶が曖昧だ。 結構ガンガン飲んでたっていう自覚はある。 そんで途中から酔いのせいか身体が熱くてやばくて。 『外で風にでもあたってよい冷ますか』 とか、沢崎が言って……。 そのあと急にクロと朱理がわりこんできて―――。 「ゆうとさんー」 いつのまにか三人はいなくて、俺のよこには優斗さんだけだ。 優斗さんの匂いにぎゅーって抱きつく。 「捺くん、タクシーだからね」 「んー!」 タクシーか! どうりで揺れてると思った! どこ行くんだろ、俺としてはホテルがいい! もうさっきから身体が熱くて、息子はもう完勃してるっぽいしでまじでヤバイ。 「ゆうとさんー」 ぎゅーっと抱きついたまま優斗さんの首に顔をすりよせる。 「……捺くん、タクシーだからね」 「はーい!」 そっかそっか、タクシーか! 優斗さんの言ってることはわかるけど、それがなにを言いたいのかなんて、酔っぱらってる俺にわかるはずがない。 首筋に、頬に、唇へ、とちゅーしようとしたら引きはがされた。 「ちゅーしたいー!」 「あとでね? ここ、タクシーだからね」 にっこり笑顔な優斗さん。 「うん!!」 やっぱり優斗さんかっこいいなー、と抱きついてちゅーした。 「……」 「……っん」 優斗さんの咥内に舌差し込んで舌に絡みつく。 ざらついた舌同士が触れ合うのが気持ちよくて夢中になって貪る。 「……ふ……ん……ッん!」 途中ピリっと軽い痛みが舌先に走った。 噛まれたみたいだけど、すぐに痛みも気持ちよさにかわる。 「ゆーとさん……もっと……して?」 「……」 「……あの、お代……」 ぼそぼそと遠慮がちに男の声が割り込んできて、前を見るとバックミラー越しに見たことないおっちゃんと目が合った。 そういやタクシーって言ってたな。 あーじゃあ運ちゃんか。 そっかそっか。 「……すいません。お釣りは取っておいてください。コーヒーでもどうぞ」 優斗さんが運ちゃんに向かってなんか言ってるのを俺は抱きついたまま聞いて。 そういやタクシー止まってるなーって気づいた。 それから俺は優斗さんに抱えられるようにタクシーを降りて、支えられながら歩き出した。 「ここラブホ!?」 「そうだよ」 「ちゅーしよ!」 「部屋に入ってからね」 「いましたいー!」 「……」 ぎゅーっと抱きつく俺の背中をあやすように撫でる優斗さんに連れられてラブホテルへと入っていった。 あー、もう早くもっともっとくっつきたい! へらへらとこれからの時間を考えてにやにや顔が緩んで、ひたすらギューギュー優斗さんに抱きつきまくってた。 ***

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